2分でわかるアメリカ

2016/11/22ゴールドマンが見る2017年

アメリカではホリデー・ムードが強まっています。今週木曜日にサンクス・ギビングデー(感謝祭)があり、1週間を通して休暇を取る人もいます。空港は混み合い、通勤客が減るので都市中心部に向かう道路は空いています。街全体に独特なムードがあり、そのムードが年末に向けさらに強まることになります。

クリスマス、年末が近づくにつれ、来年の予想に関する記事、報道が増えつつあります。CNBCは、ゴールドマン・サックスの調査部が顧客向けメモで示した2017年の予想を伝えました。テーマは「高成長と高リスク」。

11月8日のアメリカの大統領選以降、株式相場が上昇基調にあり、主要指数が過去最高値水準で推移しています。当然、来年への期待が高まりますが、株式相場の上昇は小幅にとどまるとゴールドマン・サックスは予想しました。米10年債の利回りは来年末までに2.75%まで上昇するとの見通しです。

ゴールドマン・サックスはまた、トランプ新政権が「成長を重視した財政政策」に動く一方で、保護主義が非常に強まるとの通商政策に関する懸念が杞憂に終わる可能性があると予想しました。そして、トランプ氏が公約している減税、インフラ投資などでアメリカのインフレ率が上がると同時に、先進国全体のインフレ率が上昇すると見ています。

一方、Bloombergは、ゴールドマン・サックスのグローバル・チームによる2017年の投資テーマを伝えています。この中で、ゴールドマン・サックスは、先進国市場でのポピュリズムの高まりを受け、米ドル高が進と予想しました。目標はユーロとポンドを均等に配分したバスケットに対し10%上昇することだとしています。

また、ゴールドマン・サックスは、中国の人民元が一段安になり、トランプ政権の懸念が強まるとの見通しを示しました。新興国通貨についてはバラツキがあり慎重に選ぶ必要があり、ブラジル・レアル、ロシア・ルーブル、インド・ルピー、南アフリカランドの上昇が見込めると予想しました。
 
[November 21, 2016]  No 031843538

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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