2分でわかるアメリカ

2016/11/18トランプ勝利を的中させた学者、次の予想は「罷免」

今年のアメリカの大統領選は、世界の主要メディア、世論調査機関、シンクタンクなどの想定外の結果となりました。極めて異例。ただ、少数ですが、トランプ勝利を予想した人がいます。

ワシントンDCにあるアメリカン・ユニバーシティでアメリカの政治史を教えるアラン・リッチマン教授は、今年を含め1984年以降のアメリカの大統領選の結果をすべて正確に予想しました。リッチマン教授はいま、トランプ大統領が短命で終わると予想しています。具体的には、トランプ次期大統領は就任後に罷免されるとみています。CNNとCNBCにそれぞれ出演した中で述べたものです。

アメリカ合衆国の憲法第2条第4節は、「大統領、副大統領及びすべての文官は、反逆罪、収賄罪、またはその他の重罪及び軽罪で弾劾かつ有罪の判決を受けた場合、その職を免ぜられる」と定めています。

過去に弾劾・訴追された大統領は、エイブラハム・リンカーン暗殺後に就任したアンドリュー・ジョンソン第17代大統領とビル・クリントン第42代大統領の2人だけです。いずれも無罪判決を受けています。ウォーターゲート事件への関与が疑われた第37代のリチャード・ニクソン大統領は、訴追される前に辞任しました。

リッチマン教授が、トランプ次期大統領が罷免されると予想する理由は2つあります。まず、トランプ氏が過去に違法な寄付をしていること。2つ目として、共和党がトランプ氏よりマイク・ペンス次期副大統領を好んでいることをあげています。教授のシナリオでは、トランプ次期大統領が弾劾裁判を受け、アメリカの歴史上初めて罷免される。そして、ペンス氏が大統領に昇格することになります。

ただ、トランプ氏の寄付に関する違法行為は証明されていませんし、トランプ大学の不正疑惑や女性問題もどう展開するか不透明。あくまで教授の個人的な予想で、教授自身も「研究や分析にもとづくものではない」と述べています。
 
[November 17, 2016]  No 031843536

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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