2分でわかるアメリカ

2016/11/12バフェット氏はいま何を考えているか

選挙前、個別に聞くと予想外にトランプ支持が多いという印象がありました。そして選挙後、クリントン支持と思っていた人の多くが実はトランプ氏に投票していたことがわかりました。男女人種を問わず今朝のCNNには、トランプ氏に投票したイスラム教徒の女性が出演していました。世論調査と選挙結果の差は、こうした「隠れトランプ・ファン」の存在が大きかったのではないかと思います。

アメリカで2番目にお金持ちのウォーレン・バフェット氏は、バークシャー・ハサウェイを率いる著名投資家です。大統領選で民主党のヒラリー・クリントン候補を強く支持し、クリントン氏に一票を投じました。期待に反し共和党のドナルド・トランプ氏が勝ちましたが、次期大統領を支持する意向を示しました。

地元ネブラスカ州オマハで10日、CNNのインタビューに答えたバフェット氏は「アメリカ人がトランプ氏を支えることが重要。賛同できなくても、トランプ氏は尊敬されるべきだ。」と述べました。

トランプ氏が勝利した場合に株式相場が急落するという懸念が目立ちました。これについてバフェット氏は「くだらない」と一笑しました。その上で、大統領が誰になろうとアメリカの株式は今後10年、20年、30年と上昇を続けるとの見方を示しました。選挙前も選挙後も株を買ったと話しています。「アメリカは偉大だ」と。

トランプ氏は不動産事業で巨額の富を築きました。しかし、カジノ事業やジェット機のリース事業などで失敗し破産も経験しました。バフェット氏は、トランプ氏の過去の失敗は全く気にならないとしています。「第33代大統領のハリー・トルーマンは洋品店の経営で失敗したが、素晴らしい大統領だった」と笑顔で語りました。
 

[November 11, 2016]  No 031843532

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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