2分でわかるアメリカ

2016/11/04事実は「ドラマ」より奇なり

House of Cards(日本の題名:ハウス・オブ・カード 野望の階段)というドラマがあります。Netflixのオリジナル・ドラマで、日本では今年10月から地上波の放送も始まりました。シーズン4まで制作されていて、ケヴィン・スペイシーが演じる凄腕の政治家が、あらゆる手段で権力の階段をのぼる日々を描いたドラマ。最近のアメリカのドラマの中で、個人的に最も楽しんだドラマです。

大統領選まであと5日。アメリカでいま起こっていることは、House of Cardsで描かれた権力闘争そのもの。というより、強欲、陰謀、衝撃が繰り返される大統領選がドラマより興味深い。

ギャロップの調査では、2016年大統領選が過去で最も重要な選挙と答えた人が71%もいました。ただ、2008年と2012年の大統領選での調査でも同様の結果が出たので、調査にニュース性はないと思います。

ニュース性があるのは日々発表される最新の世論調査。民主党候補のヒラリー・クリントン氏のメール問題をFBIが再捜査すると発表して以来、支持率に大きな変化がありました。共和党候補のドナルド・トランプ氏が大きく巻き返しました。しかし、まだわずかに届かない。

3日に公表された最新の世論調査では、クリントン氏が、トランプ氏に対するリードを僅差ながら維持していることがわかりました。ニューヨーク・タイムズとCBSの共同調査では、クリント氏がトランプ氏を3ポイント上回りました。また、ワシントン・ポストとABCによる調査では、クリントン氏が2ポイント差でリードしました。

アメリカのテレビ業界で、トランプ氏を批判する人が多いそうです。アメリカ人に人気のアメリカン・フットボール(NFL)の視聴率が低迷しているからです。トランプ氏をめぐる報道への関心が非常に高く、大統領選を詳しく伝えるニュース番組が高視聴率を獲得しています。個人的には、House of Cardsも併せて再視聴しています。
 
[November 03, 2016]  No 031843526

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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