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2016/11/01「メール問題はブラックスワン」、選挙後も波乱含み

民主党の大統領候補、ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に個人用メールを公務に使い、機密情報のやり取りをした疑惑。FBIが、新たなメールが見つかったとして7月に打ち切った捜査を再開する方針を明らかにしました。30日には捜索令状を取得しました。

ABCとワシントン・ポストが実施した最新の世論調査では、共和党候補のドナルド・トランプ氏が支持率を巻き返し、クリントン氏との差を1ポイントに縮めました。ただ、世論に「メール問題」が反映されるのはこれからだとの見方があります。

CNBCによりますと、シティグループのアナリストは、「メール問題が選挙の行方を変えるブラックスワンになる可能性がある」と見ています。「ブラックスワン」とは、事前の予想が非常に難しく、起きた時の衝撃が大きいイベントのことを言います。

シティグループは、31日に顧客に宛てたレポートの中で、ブラックスワンが起こる可能性が極めて高いと警告しました。メール問題の新展開後も、多くのアナリストが「選挙への影響は軽微で、クリントン氏が勝利する方向は変わらない」と見ています。これと異なる慎重な見方です。

FBIの捜査再開の衝撃は、一時的なものではなく、長期的に影響するとシティのアナリストは考えています。衝撃が世論に反映するには少なくとも1週間かかり、選挙の直前まで正確な影響が読めないとしています。選挙直前に発覚したことで、不透明感が増したとコメントしました。

シティは、すでに多くの有権者が期日前投票を済ませていて、選挙の方向が変わらない可能性があるとしながらも、問題は始まったばかりだと結んでいます。民主党のクリントン氏が選挙で勝った場合、トランプ氏が「捜査中」だとして選挙結果を受け入れない可能性がある。さらに、「クリントン大統領」が罷免されるリスクを無視できないとコメントしました。

大統領選挙まであと1週間。選挙前も選挙後も波乱含みです。
 
 [October 31, 2016]  No 031843523

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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