2分でわかるアメリカ

2016/10/26侮辱つぶやきの履歴

2週間後に迫ったアメリカの大統領選は民主党候補のヒラリー・クリントン氏が圧勝する公算が高まっています。世論調査の支持率の差は、共和党候補のドナルド・トランプ氏が挽回できないほど開きました。選挙の行方を左右するノースカロライナなど激戦州でもクリントン氏がリードしていると伝えられています。11月8日の本選は、予想以上に差が広がる可能性があります。

トランプ氏劣勢の決め手となったのは、今月12日のニューヨーク・タイムズの記事です。体を触られるなど、わいせつ行為を受けたという女性2人の証言を詳細に伝えました。それ以降、トランプ氏のわいせつ行為の被害にあったと主張する女性が相次ぎました。最近ではポルノスターも登場、その数は10人を超えました。トランプ氏は全面否定、選挙後に女性らを訴えるとしています。

ニューヨーク・タイムズの報道は、アメリカの政治史で「オクトーバー・サプライズ」の典型的な例の一つとして記録される可能性があると思います。「女性初の大統領」と並んで。

ニューヨーク・タイムズのトランプ批判は有名です。9月の社説で「史上最悪の大統領候補」としてトランプ氏への不支持を表明しました。「排他的なナショナリズム、女性蔑視、ころころ変わる主張」などを激しく非難しました。

そして、今度は、トランプ氏がソーシャル・メディアのツイッター上での約6000の「侮辱つぶやき」を掲載しました。24日付の見開き2ページの紙面で一挙に公開。デジタル版では「最も読まれた記事」になりました。

民主党候補のクリントン候補に対する侮辱が圧倒的に多いのですが、共和党幹部らも批判しています。メディアに対するツイートも多く、ニューヨーク・タイムズを「むかつく」「落ち目」と侮辱、CNNは「最悪だ」としています。また、中国を「酷い国」と呼び、アメリカについては「落ち続けるだけ」とボロクソです。侮辱の矛先は、アマゾンなどの企業や歌手ニール・ヤングさんの歌詞にも向かっています。トランプ氏が侮辱した人物や場所、モノは281にのぼります。

記事を読んだ有権者がどう感じたかは、聞かなくてもわかります。


 [October 25, 2016]  No 031843519

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ