2分でわかるアメリカ

2016/10/20トランプ敗北でNYダウはどうなる

アメリカの大統領選挙まで3週間。「わいせつ行為」の被害を受けたとする女性が相次いだこと、女性蔑視発言が火に油を注ぐ形になり、共和党候補のトランプ氏の支持率が急低下しました。ニューヨークのトランプ・タワー前などでは女性グループが抗議デモ、「反トランプ」のアプリまで登場しました。

今夜、ラスベガスのネバダ大学で大統領候補による最後のテレビ討論会が開かれます。トランプ氏にとって最後で最大のチャンスとされていますが、挽回は極めて難しい情勢です。11月8日の大統領選で民主党のクリントン氏が勝利、共和党のトランプ氏が敗北するというのがメイン・シナリオになっています。

BMOプライベート・バンク・ストラテジーによりますと、1900年から2015年の間、民主党の大統領の時代の株価指標ダウは平均で年8.4%上昇しています。共和党の大統領の時代の平均上昇率6.1%を上回っています。民主党の大統領がウォール街に好ましいと言えます。CNBCが伝えました。

もっとも好ましいのは、大統領が民主党で、上院が共和党の組み合わせ。これは現在の組み合わせです。歴史的にダウが11.2%上昇しています。ここ1、2年の株価はパッとしませんが、これは共和党のトランプ候補が一時躍進したこととも関連があるかもしれません。

上院議員の任期は6年で、2年ごとに3分の1ずつ改選されます。「反トランプ」の動きの一部が「反共和党」になり、大統領選と同時に実施される上院選では民主党が過半数を取り戻す可能性が高いと予想されています。

つまり、ベストの組み合わせにはならない可能性が高いということです。予想される議会を含めたメイン・シナリオは、大統領が民主党、上院が民主党、下院が共和党です。ウォール街にとって2番目に好ましいシナリオ。この組み合わせでは、ダウは平均で7.5%上昇しています。

予想に反してトランプ氏が勝利したらどうなるか。アメリカン・エンタープライズのエコノミストは「不透明感が強まり、短期的に株価にネガティブになる」とCNBCにコメントしました。一方、ニュース・サイトのファイブ・サーティ・エイトのエコノミストは、「トランプ氏が勝利した場合は、株価が急落、景気後退に陥るだろう」との見方を示しました。
 
[October 19, 2016]  No 031843516

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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