2分でわかるアメリカ

2016/10/15アナリストの警告「クラッシュ近い」

ウォール街で今週、囁かれていることがあります。「クラッシュが近いのではないか」ということです。

歴史的観点からは、10月に株価が急落する可能性があります。株式情報を提供しているゲーム・チェンジャーズによりますと、1929年の大恐慌、1987年のブラック・マンデーを含むダウ下落率ワースト20のうち7回が10月に起きました。いずれも10月15日から10月29日の間に発生しています。つまり、今後2週間が要注意ということです。

チャートではどうか。HSBCのテクニカル・アナリストは今週、株価が急落する可能性が極めて高いとして、警戒レベルを先月30日につけた「オレンジ」から「レッド(赤)」に引き上げました。ダウが高値を何度もトライしたが、抜けなかった。1987年のブラック・マンデーの状況と類似しているとしています。CNBCなどが伝えました。

具体的には、ダウが1万7992ドルを超えて売られか、S&P500については2116pが重要な支持線だとしています。

RTによりますと、シティグループのアナリストも、株価の動きが1987年と類似しているとして、顧客に警鐘を鳴らしました。

株価のサイクルの視点で、10%以上の下落を示す「コレクション(調整)」が近くあるとの見方もあります。ブル(上昇)相場が7年以上続いています。通常より長いブル相場が続いたことでマグニチュードが蓄積され、急激な下げがある可能性があると顧客に警告したプライベート・バンカーがいます。

株価が大幅に調整するという見方はここ1、2年何度も浮上しました。いずれも杞憂に終わりました。ウェルス・キャピタル・マネージメントのストラテジストはCNBCに出演、FRBの12月の会合後に不透明感が消え、企業の明るい業績見通しも手伝って、年末から来年にかけ株式相場が上昇するだろうとコメントしました。相場の見方が大きく分かれています。
 

[October 14, 2016]  No 031843513

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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