2分でわかるアメリカ

2016/10/06副大統領候補は逆だった

昨晩、ウォーキング中に通過したサンタモニカのクリントン選挙事務所。2大政党の副大統領候補によるテレビ討論会が終わって間もない頃だったのですが、盛り上がりに欠けていました。なんとなくですが。それほど民主党のクリントン候補と組むティム・ケイン副大統領候補は良くなかった

9月末の大統領候補による1回目のテレビ討論会は、共和党候補のドナルド・トランプ氏の「焦り」が目立ちました。対する民主党候補のヒラリー・クリントン氏の言葉を何度も遮り、感情的な批判ばかり。一方のクリントン氏は冷静で、「自信」を感じさせました。テレビ討論会では、内容より、見てくれが大事だと歴史が物語っています。その意味で、クリントンが討論会で勝利したと評価されています。

副大統領候補は逆でした。過熱気味のトランプ氏と組むマイク・ペンス副大統領候補は非常に冷静、4000万人の視聴者に「安定している」との好印象を与えました。対するケイン氏は、司会者や討論相手の話を何度も遮り、感情的、焦っているように見えました。クリントン氏の好感度が低いため、「信頼に価する候補」だと繰り返し擁護しましたが空振り。トランプ氏の税逃れに対する攻撃はうまくかわされました。政策の違いが明確に出ましたが、同時に全く異なる印象を与えました。

主要メディアは、副大統領候補のテレビ討論会は共和党のペンス氏が優勢、民主党のケイン氏が劣勢だったと伝えました。討論会直後に実施したCNNとORCの共同調査では、ペンス氏が優勢だったと答えた人が48%、ケイン氏は42%でした。ただ、2人のパフォーマンスは数字以上に開いている印象を受けました。

ただ、副大統領候補の討論の出来が、大統領選に与える影響はほとんどないと見られます。今年の大統領選の有力2候補は、いずれも「濃いキャラクター」を持ち、いずれも好感度が低く、いずれも目立つ存在で、選挙の行方は、その2人にかかっていると言えます。大統領候補による2回目のテレビ討論会は次の日曜日9日に実施されます。


 [October 05, 2016]  No 031843506

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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