2分でわかるアメリカ

2016/09/28テレビ討論は命取りになったか

56年前の1960年9月26日。アメリカ大統領候補による初めてのテレビ討論会が実施されました。民主党のケネディ候補は若さ、フレッシュさを前面に打ち出しました。対する共和党候補のニクソン氏はスーツがヨレヨレ。視聴者の目には自信がなさそうに映りました。討論会をきっかけに形勢が逆転、ケネディ氏が勝利したと分析されています。

そして、2000年の選挙の討論会。民主党のゴア候補は、共和党のブッシュ大統領(当時)を見下したような表情が命取りになり、本選で敗れました。テレビ討論会の失敗がなければ、「ゴア大統領」が誕生していた可能性があります。

支持率がきっ抗している選挙で、テレビ討論会が勝負を決めたことが過去に何度もありました。26日に実施された2016年大統領選の第1回目のテレビ討論会は、すべての主要ネットワークが中継、1億人が視聴した国民的イベントでした。

ヒラリー・クリントン氏は来月69歳、ドナルド・トランプ氏は70歳といずれも高齢。2人とも高齢ですが、いずれも見た目は互角。衣装、メークが完璧でした。

しかし、余裕、表情などの面では、クリントン氏が優勢でした。トランプ氏はオバマ政権とクリントン氏の批判を繰り返しましたが、クリントン氏は余裕たっぷりで反論しました。少なくともそう見えました。クリントン氏が話している途中、トランプ氏が何度も口を挟み、不快感を示す表情を浮かべました。

「外交、雇用、税制などの争点でクリントン氏が討論を仕切った」「トランプ氏は準備不足だった」「クリントンが攻撃、トランプ氏は守りに」。アメリカの主要メディアの多くが第1回目のテレビ討論は、クリントン氏が優勢だったと伝えました。

討論前はトランプ氏の勢いがありましたが、昨夜のテレビ討論会が命取りになった可能性があります。勢いはクリント氏に移ったようにみえます。

 
 [September 27, 2016]  No 031843500

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.02.16 更新トランプ非常事態宣言、次に起こることアメリカのトランプ大統領が15日、ホワイトハウスで記者会見し、メキシコとの国境に壁を建設するため、非常事態を宣言しました。壁があれば、麻薬ディーラーやギャングの…
  • 2019.02.15 更新アメリカが買わないA380ANAがエアバスA380の就航に合わせてハワイ便を刷新する計画です。ハワイ路線で初めてファーストクラスを導入、5月24日に成田ホノルル便が就航します。8席しかな…
  • 2019.02.14 更新トランプ大統領、アカデミー賞みる?メキシコとの国境の警備を強化するための予算案で、与野党が11日までに原則合意しました。14日に上下両院が採決し、可決する方向。法案がホワイトハウスに送られること…
  • 2019.02.13 更新現金ポジション膨らむ、両極端な見方ファンドマネジャーを対象にしたバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの最新の調査で、キャッシュ・ポジションが、2009年1月以降、つまり過去10年で最大規模になっ…
  • 2019.02.12 更新エルパソ対決、物理的壁とバーチャル壁連邦議会の超党派17人で構成される特別委員会が週末、政府機関が再び一部閉鎖することを回避するため、メキシコ国境の警備強化と不法移民問題について協議しました。妥協…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ