2分でわかるアメリカ

2016/09/029月相場は大変動?

ニューヨーク株式市場にとって9月は最悪の月です。主要な株価指数であるダウ平均が生まれた1890年代以降、平均で1.1%下落しています。他の月はいずれも上昇。平均で0.8%上昇しています。リーマン・ショックをはじめ歴史的な大荒れ相場のほとんども9月に起きています。

なぜか。夏休みで大金を使ってしまった、高い学費を納めるため株を売る投資家が急増する、もしくはミューチャル・ファンドの多くが決算の9月末に向けて利益を確定する売りを増やすなどと説明されることがあります。いずれも明確な理由とは言い難く、ウォール街でも謎とされています。いずれにせよ「9月は変動する」という心理的パターンが定着しています。

今年の9月は材料が満載です。株式相場だけではなく、外国為替をはじめ他のマーケットも大きく動かす材料で溢れています。

まず明日2日、アメリカの8月の雇用統計が発表されます。イエレン議長をはじめFRB幹部がタカ派的な発言をしたことで早期利上げ観測が強まりましたが、雇用データが21日のFOMCに大きく影響するだけに注目度がかつてないほど上がっています。

8日にはECB理事会、15日にはイングランド銀行が金融政策委員会を開きます。21日の日銀の金融政策決定会合と合わせ、追加緩和を決めるかが注目されます。当然、マーケットにも影響します。

4日と5日に中国の杭州で開かれるG20首脳会議と26−28日にアルジェリアで予定されているOPECの会合も材料になる可能性があります。

さらに、11月はじめのアメリカの大統領選に向けた動きが活発化します。不人気の2人が主要な候補という前代未聞の選挙戦となりましたが、9月に1回目のテレビ討論会が実施されます。選挙の行方をめぐる思惑が、相場を左右することが予想されます。

[September 01, 2016]  No 031843483

※当レポートは、投資や運用等の助言を行うものではありません。また、お客様に特定の商品をお勧めするものでもありません。

※当レポートに記載する売買戦略はテクニカル指標その他を基に客観的に判断しているものであり、相場の行方を決定付けるものではありません。最終的な投資判断はご自身の意思判断によりお取引いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.05.25 更新輸入車25%関税の衝撃トランプ政権は23日、自動車の輸入が安全保障におよぼす影響について調査を開始すると発表しました。予想されていたことですが、それでも世界に衝撃を与えました。アメリ…
  • 2018.05.24 更新微妙な関係、米朝首脳会談と米中貿易協議トランプ大統領は22日、訪米した韓国の文在寅大統領とホワイトハウスで昼食をはさみ2時間にわたり会談しました。北朝鮮の体制維持などで意見を交換したもようです。会談…
  • 2018.05.23 更新「相当な確率でビットコインはゼロに」去年後半から年初にかけて世界を騒がせたビットコイン。一時は2万米ドルまで上昇するとの強気な見方がありましたが、最近では聞きません。低調な取引が続き、8000米ド…
  • 2018.05.22 更新「夜の灯」で景気判断、独裁国はGDP水増し?ワシントンポストに興味深い記事が掲載されました。中国、ロシア、その他の独裁国家がGDPを15〜30%「水増し」していることを衛星写真が強く示唆しているというもの…
  • 2018.05.19 更新米朝対話の鍵にぎる「謎の銀髪男」黄色信号が点滅した米朝首脳会談。トランプ大統領は17日、北朝鮮が対話に応じなければ最大限の圧力を維持すると警告しました。一方で、金正恩朝鮮労働党委員長が非核化に…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ