2分でわかるアメリカ

2016/08/18トランプ氏の過激発言が意味するもの

今年11月8日に実施されるアメリカの大統領選の共和党候補に指名されたドナルド・トランプ氏の移民に関する発言が議論を呼んでいます。過激、挑発的な内容だからです。

トランプ氏は15日、オハイオ州で演説、アメリカへ移住を申請する外国人に対し、思想テストの導入を提唱しました。

テストがどういう内容になるかは明確にしませんでしたが、テロ組織の同調者だけではなく、アメリカの憲法に賛同しなかったりした人物の入国を拒否するとしています。わかりやすく言えば、入国審査、移民審査を非常に厳しくするというものです。冷戦時代に逆戻りする印象を与えました。

具体的にどうなるのか。トランプ氏は、アメリカに入国するすべての人を対象にするのか、それともシリアなど特定の国、人物を対象にするのかについては言及しませんでした。

Los Angeles Timesは、すべての入国者に新たなルールを適用した場合、入国審査、査証(ビザ)審査、そしてグリーンカードの審査に大幅な遅れが出るだろうと解説しました。

2011年9月11日の同時多発テロ事件をきっかけに、アメリカの入国審査が強化されました。移民局が、国土安全省や諜報機関と情報を共有しているという報道もあります。

アメリカにビザを取得して去年入国した人は1080万人。過去5年で約30%増えました。それ以外に日本人をはじめビザなしで渡航した人は何倍もいます。また、53万人以上がグリーンカードや市民権を取得しました。

アメリカの入国審査には、いつも長い行列ができています。アメリカに渡航した誰もが経験しています。「トランプ大統領」になると、行列がさらに長くなるかもしれません。

 [August 17, 2016]  No 031843473

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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