2分でわかるアメリカ

2016/08/05エコノミストが読む「金メダルと経済の関係」

4年に1度、夏のオリンピックの前に、投資銀行ゴールドマン・サックスのエコノミストが各国のメダル獲得数を予想します。1日に発表した今年のレポートでは、経済のファンダメンタルズが健全な国が好成績をあげると主張しました。「強い経済成長が期待できる国が金メダルを獲得する」としています。

ゴールドマン・サックスの予想では、金メダルを最も多く獲得するのはアメリカ。水泳、陸上など幅広い競技で活躍、45の金メダルを獲得する見通し。金、銀、銅のいずれかのメダルを獲得した総数は106と、前回のロンドン・オリンピックから3個増えるとしています。メダル獲得総数でもアメリカが1位。

中国は金メダルが36、総メダル獲得数が89で2位になるとゴールドマン・サックスのエコノミストが予想しました。幅広い競技で活躍するアメリカと異なり、中国の金メダルは卓球、バトミントン、ダイビングなど特定の競技に集中するとの見通し。

3位はイギリス。ただ、金メダル数は23と、ホスト国だった前回オリンピックから6個のマイナス。総メダル数は59と、6個減るとの予想です。国民投票でBrexit(イギリスのEU離脱)を決めた影響でしょうか。イングランド銀行はきょう、景気をテコ入れするため、政策金利の引き下げと量的緩和の拡大を決めました。

ドーピング問題で出場できる選手が急減すると見られるロシアは、それでも14個の金メダルを獲得するとゴールドマン・サックスは予想しました。総メダル数は58個と、前回大会と比べ24個減るとの予想。全体の4位です。

5位以下は、韓国、ドイツ、フランス、イタリアが続きます。9位は意外にもハンガリー。そして日本は全体の10位となっています。金メダル数はロンドン大会と同じ7個。総メダル数は39個とこちらも横ばいの見通しです。

ゴールマン・サックスは、1980年から2012年のオリンピックの各国のメダル数と、人口、国民1人当たりのGDP、経済学でいう効率性などを総合的に評価しています。それによりますと、経済力に比べメダル数が少ないのは、ギリシャ、オーストラリア、ベネズエラで、反対に多いのはロシア、アメリカ、中国だとしています。

リオ大会開幕はもうすぐ。別の視点で見ると、より楽しめるかもしれません。

 [August 04, 2016]  No 031843464

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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