2分でわかるアメリカ

2016/08/04盗まれたビットコイン

「ニューヨークの一般店舗で使える」などと騒がれた時代もありました。アメリカではいま、仮想通貨ビットコインが普及するどころか、最近ではほとんど聞かなくなりました。

ビットコインは、アメリカではほとんど取引されていません。bitcointy.orgのデータをもとにThe Wall Street Journalがまとめた分析によりますと、ビットコインの売買は中国の取引所、特に人民元で取引されるOK Coin とHuobiの上位2社が独占しています。取扱高3位と4位も中国の仮想通貨取引所です。

中国本土の外で取扱高が最も大きいのが香港のbitfinex。ドル建てでは最大規模です。香港は中国の一部であるため、「外」と言えないかもしれませんが。

そのbitfinexが、3日までに顧客口座から6500万ドル(約65億円)相当のビットコインが盗まれたと発表しました。ハッキングによる被害だとしています。

どこかで聞いた話。2年前、東京・渋谷を拠点にするマウントゴックスで、約500億円相当のビットコインや顧客預かり金が消失する事件がありました。結局、当時の社長が事件に関与したとして逮捕されました。今回の事件について、bitfinexは内部犯行の可能性を否定しました。香港の捜査当局に全面的に協力し、不正侵入を調べているとしています。

ビットコインの価格は2013年末までに1147ドルに達しましたが、マウントゴックスの事件後に急落、その後に低迷しました。今年に入り堅調に推移し、6月半ばに696ドルまで上昇しました。香港の事件を受け、ビットコイン相場が一時20%超下げましたが、その後に戻しています。まだまだ未熟なマーケットだと思います。

[August 03, 2016]  No 031843463

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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