2分でわかるアメリカ

2016/07/26クリントン支援疑惑、ロシア陰謀説も

今年11月8日のアメリカの大統領選に向け、先週は、オハイオ州クリーブランドで党大会が開かれた共和党のドナルド・トランプ候補に焦点が当たりました。

今週はヒラリー・クリントン前国務長官にスポットライトが当たります。民主党の党大会が、ペンシルバニア州フィラデルフィアで、今日25日から4日間の日程で開かれます。党の政策綱領が採択され、クリントン氏が大統領候補に、バージニア州選出のティム・ケーン上院議員が副大統領候補に正式に指名されます。

歴代の大統領候補の中で最も嫌われているのがトランプ氏なら、クリントン氏は2番目に嫌われている候補。評判が悪いです。党大会で不人気を克服し、民主党の結束を強めることができるかがクリントン氏の課題。しかし、党大会前日に早くもつまずきました。

中立の立場であるべき民主党の全国委員長が、露骨な「えこひいき」をしていたことが発覚しました。内部告発サイト「ウィキリークス」が22日に2万のメールをリーク。デビー・ワッサーマンシュルツ委員長が、党の候補指名を争っていたバーニー・サンダース上院議員を批判、クリントン氏を支持するやり取りをしていたメールが多数表面化しました。

民主党内、特にサンダース氏の支持者からの不満が高まり、ワッサーマンシュルツ委員長は、党大会が終了後に辞任することを発表しました。党大会を運営する委員長が開幕前日に辞意を表明するのは極めて異例のことです。

きっかけとなった漏洩メールについてThe New York Timesは、ロシア政府の2つのサイバー関連機関がメール漏洩の背後にいる可能性があると報じました。クリントン氏の選挙参謀の一人はABCに対し、「トランプ候補を支援するため、ロシア人がメールを漏洩した」と語りました。トランプ氏がロシアのプーチン大統領を評価していますが、「クリントン潰し」だとする陰謀説です。

なんだか変な方向に向かっているように思いますが、委員長の辞任を受けサンダース氏が党大会にどう対応するか。民主党の結束の鍵を握っています。

[July 25, 2016]  No 031843456

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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