2分でわかるアメリカ

2016/07/16「お金持ちの掟125」米大統領選後を警戒

アメリカの大統領選まで4か月を切りました。リベラルな州として知られるカリフォニアでは、民主党候補のヒラリー・クリントン氏の支持が圧倒的な強いとみられています。しかし、アメリカ人と話をすると意外にドナルド・トランプの支持者が多い。

The New York Timesが実施した調査では、クリントン氏とトランプ氏の支持率はともに40%できっ抗。一方、Los Angeles Timesの調査では、トランプ氏の支持率が小幅ながらクリントン氏を上回りました。 11月8日の本選は、最後の最後まで予断を許さない接戦になりそうです。

アメリカのお金持ちは伝統的に共和党を支持しています。大雑把な言い方ですが。小さい政府を目指す共和党の方が、資産保全やビジネスに有利だと考えられてきたからです。民主党は、中間層やマイノリティの支持が伝統的に強い。ただ、2大政党の政策がそれぞれ変わってきていて、どちらがお金持ちに有利か、どちらが中間層に有利かは判断できなくなってきています。

UBSがアメリカの富裕層2200人を対象に実施した調査で、アメリカの大統領選が金融資産に大きく影響すると考えている人が84%もいることがわかりました。

共和党のトランプ氏が、カナダとメキシコとの北米自由貿易協定の見直しを主張。さらに中国などからの輸入品に高い関税をかけるとしています。保護主義が経済活動を圧迫し、金融資産に打撃になるというのがアメリカのお金持ちの見方。

一方、民主党のクリントン氏。「超高額な薬代を追求する」と発言したことを受け、バイオ関連株が急落しました。お金持ちが保有する株式のポートフォリオが傷つきました。

クリントン氏とトランプ氏のどちらが大統領になっても金融資産に影響が出そう。そう考えたアメリカのお金持ちの多くがいま、現金のポジションを大幅に増やしているとUBSの幹部がCNBCにコメントしました。予想外のことが起こることを警戒した動きです。

[July 15, 2016]  No 031843451

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.14 更新アメリカのガラパゴス日本に帰国する際は非接触型ICカードを使っています。JR東日本のSuicaや首都圏の地下鉄やバスで利用できるPASMO。コンビニや自販機でも使えて便利だと思いま…
  • 2018.12.13 更新FRBの利上げけん制、最後のプッシュアメリカのトランプ大統領が11日、ロイターのインタビューを受けました。ウォール街で話題に。金融情報に強い通信社による単独インタビューのため、慎重に準備したことが…
  • 2018.12.12 更新ホワイトハウスの重要ポスト先週末まで、「ホームランド」をアマゾンプライム・ビデオで毎日観ました。2011年から放送されているCIAエージェントのテロリストとの戦いを描いたテレビドラマで8…
  • 2018.12.11 更新中国がiPhone差し止め、微妙なタイミング中国の福建省福州の裁判所が、特許侵害をめぐるクアルコムとの訴訟に関し、アップルのiPhoneの輸入と販売を差し止める仮処分を下したことが明らかになりました。クア…
  • 2018.12.08 更新2019年のFRB、世界経済、投資マーケットの2018年のテーマは、堅調なアメリカ経済、利上げを継続するFRB、トランプ政権の保護主義的な政策でした。トランプ大統領やFRBのパウエル議長の発言で…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ