2分でわかるアメリカ

2016/06/21世界6位カリフォルニア、フランスにないもの

カリフォルニアは、アメリカ50州の1州にすぎませんが、その経済規模がユーロ圏第2の大国であるフランスを抜いて世界6位相当になったことが明らかになりました。 アメリカ商務省とIMFの最新の統計をまとめ、分析した結果を受け、主要メディアが伝えました。

アメリカ、中国、日本、ドイツ、そしてイギリスが世界5大経済。2014年前までは、フランス、インド、イタリア、ブラジルと続くのがそれぞれの定位置でした。ところが、2015年統計では、カリフォルニアのGDPが4.1%増加し2兆4600億ドルと、フランスの2兆4200億ドル、インドの2兆900億ドルを抜きました。世界6位相当にランクを上げました。国家ではありませんが。

カリフォルニア州の人口はアメリカで最大。と言っても3914万人と、フランスの6648万人と比べ約40%も少ない。ただ、テクノロジーのシリコンバレー、エンターテインメントのハリウッドがあります。製造業、農業の規模も大きく、幅広い産業を持つのが特徴です。

Forbesは、「カリフォルニアにあって、フランスにないもの」と題するコラムで、セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ、マーク・ザッカーバーグら世界的な起業家がフランスにはいないと伝えました。その上で、アップル、アルファベット(グーグルの持株会社)、フェイスブックの売上高の大きさを示しました。フランスも革新的な企業が多いが、経済行動の自由度、研究開発への投資、研究者の集中度で、カリフォルニアに大きく劣るとしています。

経済規模の国別比較が米ドルベースであることもカリフォルニア経済を世界6位相当に押し上げました。

FRBが去年12月に利上げに踏み切って以降、ユーロ相場が下落しランキングに影響しました。EU離脱の是非を問うイギリスの国民投票をめぐる思惑で、ポンドが荒い値動きとなっています。20日の取引では、残留派が優勢と伝えられたことでポンドが急上昇しましたが、予断を許しません。相場次第では、カリフォルニア州が僅差のイギリスを抜いて世界5位相当にランクを上げる可能性もありそうです。カリフォルニアが「アメリカ連邦」を離脱することは考えられず、国家と州を比較すること事態に意味があるのかどうかわかりませんが。

[June 20, 2016]  No 031843433

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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