2分でわかるアメリカ

2016/06/09クリントンのファッション戦術

11月8日に実施されるアメリカの大統領選の本選は、民主ヒラリー・クリントンと共和ドナルド・トランプの争いになることが確実になりました。最大州のカリフォルニアを含む6州で7日に実施された民主党の予備選と党員集会で、クリントン氏が指名に必要な代議員数を獲得したことで固まりました。

クリントン氏は地元ニューヨークの集会で「アメリカの歴史上初めて、女性が主要政党の大統領候補になった」と勝利宣言しました。候補者選びで2位につけているバーニー・サンダース氏がどのタイミングで撤退するか、という問題が残りますが、今後5カ月間は、クリントン、トランプの2人の動向に全米、世界が注目することになります。

こうした中、タブロイド紙のNew York Postがクリントン氏のファッションに関する興味深い記事を掲載しました。所得格差の是正、雇用創出、老後の生活保障の確保などの重要性を訴えた4月のニューヨークでの演説の際、クリントン氏が1万2495米ドル(約133万円)のジョルジョ・アルマーニのジャケットを着ていた、とスキャンダラスに伝えています。

New York Postによりますと、クリントン氏は当初、スカートを着用することが多かったとしています。ファースト・レディの頃だと思います。ニューヨーク州選出の上位議員と国務長官時代にはパンツ・スーツという硬いイメージの服装に変わったとしています。そして、大統領候補に立候補するにあたり、ファションを見直しました。

レインボーカラーのパンツ・スーツを着たり、オバマ夫人のスタイリストに相談したり。メイクアップ担当者の待遇を引き上げました。やや派手になりました。ヨーロッパの高級ブランドの衣装が増えました。また、ニューヨークの高級デパートであるBergdorf Goodmanから衣装を取り寄せたり、ビバリーヒルズの高級ブランドを買いました。少なくとも20万米ドル(約2140万円)を洋服につかったと見られるとしています。

ちなみに、共和党候補のトランプ氏が着ているのは、Brioniのスーツだそうです。1着7000米ドル(約74万9000円)。一方、民主党の候補者指名を争ったサンダース氏の服はいつもヨレヨレ。安そう。少なくともそう見えます。
 
 [June 08, 2016]  No 031843425

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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