2分でわかるアメリカ

2016/06/08カンニングに替え玉受験、中国人に悩む米大学

「約8000人の中国人学生がアメリカの大学から退学処分を受けた」とThe Wall Street Journalが去年5月29日に報じました。退学の原因の80%は、成績不良もしくはカンニングなどの不正行為。衝撃的な記事は全米だけではなく、中国でも伝えられました。

あれから1年。記事の影響もあり、中国人留学生の数が伸び悩んでいる、もしくは不正行為が減っているのではないかと思っていましたが逆でした。

The Wall Street Journalが5 日に掲載した長編記事によりますと、アメリカの公立大学の留学生の5.1%が不正をしていることがわかりました。アメリカ人の学生の不正は1%。留学生による不正の割合が極めて高くなっています。

 Journalの記者が実際にインタビューした大学関係者の話では、なんでもありの状況が浮かび上がります。カンニングのほか、替え玉受験が発覚、入学試験として提出するエッセイが明らかにコピーされていた、入学書類は完璧な英語なのに英語が全く話せないなど。中国人学生による不正、問題が目立って多いとしています。

一方、イギリスのThe Timesは、留学生による不正が急増していると伝えました。過去3年でイギリスの大学の5万人の学生がカンニングなどの不正で摘発されたとしています。その多くは留学生。中国人が相当数を占めていると解説しています。

「中国人は、米英で教育を受けることが最も価値があると考えている」と、中国人学生が多いUSCで教える知人が話しています。中国人学生が多いことは知っていましたが、大学で使用する高等な英語を理解できるのか、と前から不思議に思っていました。中国マネーに依存するアメリカやイギリスの大学、そして不正を繰り返す中国人学生。この問題、解決するには時間がかかりそうです。もちろん、優秀な中国人学生も少なくないと思いますが。

[June 07, 2016]  No 031843424

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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