2分でわかるアメリカ

2016/06/03クリントンは勝てるか

アメリカのメディアは大統領選関連のニュース一色です。大雑把に言いますと、約3分の2がドナルド・トランプ氏をめぐる報道。「共和党の結束に乱れ」「トランプ大学の不正」「退役軍人への寄付を過大表現」など、ネガティブな報道が少なくないのですが、過去にいなかったタイプの有力候補だけに、注目度は抜群です。

ネガティブな報道にもかかわらず、トランプ氏は支持を伸ばしています。複数の世論調査で、民主党の最有力候補のクリントン氏と支持率がきっ抗しています。トランプ氏はヒラリー・クリントン前国務長官を「嘘つき」と批判、一方のクリントン氏はトランプ氏が詐欺師だと反論しています。反論というより、醜い非難合戦になっています。

来週7日火曜日は、民主党のクリントン氏にとって重要な日です。全米で最大の規模を誇るカリフォルニア州の予備選挙が実施されるからです。いわゆる大票田。指名争いで追うバーニー・サンダース上院議員を大きくリードしているため、カリフォルニア州の結果がどうであろうと、民主党の指名獲得は確実です。しかし、苦戦もしくは敗北した場合、クリントン氏の弱さを露呈することになります。公約も疑問視されるかもしれません。

クリントン氏は必死です。The Los Angeles Timesによりますと、クリントン氏と夫のビル・クリントン元大統領は、今日2日から予備選前日までの5日間、カリフォルニア州で30を越すイベントに参加する予定です。「絶対に勝ちたい」という思いの強さがわかります。

最近、「トランプ氏が大統領になりそうだ」との声をよく聞きます。勢いはトランプ氏にあります。夏の党大会前に、クリントン氏が勢いを取り戻せるかどうかは、カリフォルニア州の予備選にかかっています。
 
 [June 02, 2016]  No 031843421

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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