2分でわかるアメリカ

2016/06/016月山積みのイベントリスク

ウォール街が6月を警戒しているとUSA Todayが伝えました。いつくかの「ショック」が起こる可能性があり、夏の相場を「脱線」させるとの懸念が多いとしています。

最近、発表されたストラテジストらのレポートが記事の背景です。

BofAメリルリンチのストラテジストは、6月はイベントリスクが多く、「ショックの夏」になる可能性があると警告しました。コーナーストーン・フィナンシャル・パートナーズの投資チームは、夏のマーケットが非常に酷くなる可能性があるとしています。さらに、コモンウェルス・フィナンシャル・ネットワークの投資責任者は、多くのショックが起こる可能性があることは間違いないとコメントしました。

マーケットが注視するイベントリスクの一つは、FRBの利上げです。イエレン議長は先週金曜日の講演で、これまでの慎重姿勢からやや強気へスタンスを修正しました。去年12月に約10年ぶりにFRBが利上げに踏み切って以降、アメリカの株価は約12%上昇しました。ストラテジストらは、6月利上げの場合、その反対が起こりうると警戒しています。

6月23日に実施されるEU離脱の是非を問うイギリスの国民投票もリスクとされています。最新の世論調査では、残留派がやや優勢ですが、依然としてきっ抗しています。投票率次第で相異なる結果が出る可能性が指摘されています。イギリスの国民投票を控え、FOMCが15日に「様子を見る」可能性があるともされています。

USA Todayは、今週金曜日3日に発表されるアメリカの5月の雇用統計もイベントリスクの一つにあげています。予想より弱い場合、消費者心理が悪化する可能性があるとしています。

マーケットへの影響は限定的とみられますが、6月には、オーストラリア政府がビットコインの大規模なオークションを実施します。2013年に麻薬犯罪にからみ押収した2万4500のビットコインです。1日の取り扱いの約5倍の規模。金額にして約930万米ドル(約10億2300万円)に相当します。2014年に、アメリカ捜査当局が17万5000のビットコインのオークションを実施しています。アメリカ同様に、オーストラリア政府が、ビットコインが合法的な通貨と認めたことを意味するのでしょうか。

 [May 31, 2016]  No 031843419

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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