2分でわかるアメリカ

2016/05/24「6月利上げ」の見方

このところ、FRBが6月のFOMCで政策金利を0.25%引き上げるとの観測が広がっています。経済指標が景気回復を示し、FOMC議事録がタカ派的な内容、そして、FRBの幹部による「早期利上げ示唆」発言が相次いでいることが背景です。

サンフランシスコ地区連銀のウィリアムズ総裁は23日、ニューヨークで開かれた外交問題評議会で、年内2−3回と来年3−4回の利上げが「ほぼ適切」との認識を示しました。

一方、セントルイス地区連銀のブラード総裁は23日、低金利を長期間維持すれば将来的に不安定になるとした上で、マーケットで利上げ観測が高まっていることは良いことだと述べました。雇用が堅調で、インフレに上振れ圧力がかかる可能性があり、利上げの確率が上がるとしています。

これより先、ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は、FRBが利上げする条件が整いつつあるとの見解を示しました。Financial Timesのインタビューに答えたものです。

Financial Timesが、53人の有力なエコノミストを対象に実施した調査では、FRBが6月もしくは7月に利上げすると予想したエコノミストが51%いました。9月利上げ予想は35.8%でした。

多くのエコノミストが、雇用統計、小売売上高、そして消費支出を含めた経済統計次第だと答えました。

今週27日金曜日、FRBのイエレン議長が、マサチューセッツ州ケンブリッジで講演します。この日は、アメリカの第1四半期のGDPの改定値が発表されます。金曜日のイベントが、マーケットの方向を決める可能性があります。
 
[May 23, 2016]  No 031843414

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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