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2016/05/12メンツが大事な中国と英の本音

イギリスのエリザベス女王の率直な発言が物議を醸しています。

発言は偶然撮影されました。ロンドンの中心にあるバッキンガム宮殿で開かれた園遊会の模様が、イギリスの放送局向けにスタッフにより撮影されましたが、その記録データに入っていました。

園遊会で、エリザベス女王は、去年10月に中国の習近平国家主席を国賓として迎えた際の警備責任者だった女性警察官と会話しました。この中で、警察官が「あの時は非常に大変でした」と声をかけると、女王は「ええ、知っていますよ」と答えました。続けて、中国側が打ち合わせの途中で「訪問は中止だ」などと述べたことに警察官が触れると、女王は「非常に失礼だった」と中国側の対応を批判しました。欧米メディアで幅広く報じられました。

女王の発言を伝えるニュースは、BBCの国際放送で中国国内でも放送されました。しかし、「問題のシーン」を伝える画面は真っ暗になり、映像と音声が一時中断されました。この間、中国の国営放送が、女王の衣装や園遊会の出席者について解説しました。BBCのウェブ版は、「珍しいことではない。メンツが重んじられる中国にとって、女王の発言は非常に厄介なものだった」とするBBC社員のコメントを伝えました。女王の発言に関するソーシャル・メディアのやり取りは、中国国内で削除されました。

BBCによりますと、女王の本音が伝えられたのは初めてではありません。スコットランドの独立の是非を問う国民投票が実施された2014年当時、女王が有権者に影響力を行使していたと報じられました。また、今年3月には、6月に行われるEU離脱の是非を問うイギリスの国民投票に関し、女王がクレッグ元副首相に対し、離脱して欲しいと述べたとサン紙が伝えました。

本音といえば、もう一つ。1980年代の少し古い話。チャールズ皇太子が、中国に滞在するイギリス人留学生に対し、「長く滞在しすぎると、目が(中国人のように)切れ長になってしまうよ」と発言、当時、大きな議論を呼びました。


[May 11, 2016]  No 031843406

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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