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2016/05/11ルルレモンとナイキを脅かす27歳

カナダのバンクーバーを拠点にするルルレモン(Lululemon)が欧米の女性のファッションに革命を起こしたとされています。クロップと呼ばれる女性のボトムスはヨガウェアとして開発されましたが、ジーンズに変わる外着として広く普及しました。娘の高校では、ユニフォームと言えるほど「ルルレモンだらけ」です。

ルルレモンの大ヒットを受け、スポーツ用品大手のナイキが類似したウェアを販売しました。また、アパレル大手のギャップはルルレモンそっくりのブランドAthletaを立ち上げました。ユニクロの最新のカジュアル・ウェアにもルルレモンを意識したデザインが目立ちます。

ルルレモンが開拓した新しい市場に挑戦した27歳の女性がいます。コロラド出身のタイラー・ハネーさん。陸上のハードルの選手として大学に入りましたが、1年休学してニューヨークのビジネス専門の学校に入学しました。卒業後にアパレル素材の勉強を開始、最終的に起業することを決めました。

3年前に設立されたOutdoor Voices ( https://www.outdoorvoices.com )は、高品質の素材を使ったヨガやフィットネス向けウェアのメーカーです。 デザインは、ルルレモン同様にシンプルで機能的。価格もルルレモンとほぼ同じ。CNBCは、ルルレモン、ナイキ、アンダー・アーマーなど大手が競合するAthleisure(スポーツでも普段着としても着れる服)市場への挑戦だと伝えました

テキサス州オースティンに開いた直営1号店は直ぐに評判になり、もう直ぐ事務所を兼ねたニューヨーク店がオープンします。当然、投資の申し出が相次ぎました。50人に達しましたが、ほとんどを断ったそうです。戦略的に選んだ投資家に絞り、950万ドル(10億3550万円)を調達しました。投資家には、Airbnb やSnapchatに投資したジェネラル・カタリスト・パートナーズも含まれています。

27歳の普通の女性が起業したOutdoor Voicesは今後大化けする可能性を秘めています。ベンチャーを社会全体が支援するアメリカらしい起業であり、企業であると思います。

 [May 10, 2016]  No 031843405

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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