2分でわかるアメリカ

2016/04/22米ドル紙幣の話

米ドルは基軸通貨。アメリカの国力、流通量の多さから、国際取引、貿易で使用されています。ユーロ、そして、最近では中国人民元を準基準通貨とする動きもありますが、米ドルには遠く及びません。米ドルはまた、エクアドル、ジンバブエやカンボジアなど、世界の幅広い地域で自国通貨に変わる信頼できる通貨として使用されています。

現在流通しているコインは、1、5、10、25、50セント、そして1米ドル硬貨です。日本人は10円硬貨と100円硬貨をよく使いますが、アメリカ人が最も使う硬貨は25セント。これがないと、バスなど公共交通機関に乗れませんし、自動販売機は25セントとクレジットカードしか受け付けないものがあります。

紙幣は、1、2、5、10、20、50、そして100米ドルの7種類があります。このうち2ドル紙幣はほとんど流通していません。日本では1000円札と1万円札をよく使用しますが、アメリカ人が最も使うのは2000円札に相当する20米ドル紙幣。流通量が最も多く、ATMで現金を引き出すと20米ドル紙幣しか出てきません。硬貨と合わせ、お金の感覚が日本人とアメリカ人では大きく異なり、興味深いです。

アメリカ人が最も親しみのある20米ドル紙幣の新デザインに、1850年代に奴隷解放運動に貢献した黒人女性ハリエット・タブマンを採用することをルー財務長官が20日明らかにしました。

財務省は去年、偽造防止の強化と視覚障害者に配慮するため、10米ドル紙幣のデザインを更新する方針を固めました。現在の10米ドル紙幣に描かれている初代財務長官のアレキサンダー・ハミルトンを女性に変更する計画でした。しかし、ハミルトン擁護運動が起きました。ニューヨークのブロードウェイでハミルトンを描いたヒップホップ調のミュージカルが大ヒットしていることなどから、ハミルトン氏を維持する方針に転換しました。

タブマンは、アメリカの紙幣に描かれる初めての黒人。女性が紙幣に描かれるのは100年以上ありません。歴史的な決定だと思います。ただ、最終デザインが公開されるのは2020年。流通するのは2030年以降になります。かなり先ですね。



[April 21, 2016]  No 031843393

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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