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2016/04/16「お金持ちの掟116」パナマ文書めぐる米陰謀説

タックス・ヘイブン(租税回避地)で現地法人の運営、管理をしていたパナマの法律事務所モサック・フォンセンカから漏洩した、いわゆる「パナマ文書」。日本の共同通信と朝日新聞を含む世界の100を超える報道機関が加盟する国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)による公開から2週間近く経過しましたが、いまだに影響が広がっています。

アイスランドのグンロイグソン首相が辞任。亡父の名前が挙がったイギリスのキャメロン首相が窮地に立たされています。15日には、スペインのソリア産業相が辞表を提出しました。日本人セレブ400人の名前もあるとされ、ネット上で標的になっています。世界を震撼させたと言っていいと思います。

中国の習近平国家主席の親族やロシアのプーチン大統領周辺の人物らが、巨額の金融取引をしていたこともパナマ文書で明らかになりました。しかし、最大の経済大国のアメリカのオバマ大統領の関係者や著名人の名前がありません。怪しい!アメリカの陰謀説が広がっています。

世界で最もお金持ちのMicrosoftの創業者ビル・ゲーツ氏は、CNBCのインタビューに対し、「アメリカ人の名前がないことに驚いた」と述べました。

CNBCは、パナマ文書にアメリカ人の名前がないのは、モサック・フォンセンカがアメリカ人の間で不人気だったことが一因ではないかと伝えました。アメリカ人が節税のために、他の手段を使っていたとも考えられるとしています。一方、元銀行家でUBSの内部文書を過去にリークしたバーケンフェルド氏は、「CIAが背後にいる」可能性があるとCNBCにコメントしました。

ロシア政府は、パナマ文書が漏洩した直後から「アメリカ陰謀説」を主張していました。プーチン大統領は14日、ロシアのテレビ番組に出演、アメリカの投資銀行ゴールマン・サックスが漏洩の背後にいるとの見方を示しました。スパイ小説みたいです。

 

[April 15, 2016]  No 031843390

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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