2分でわかるアメリカ

2016/04/02円高続く? ラッセルの見通し

日銀が1日発表した3月の全国企業短期経済観測調査、いわゆる短観は、大企業と中小企業の業況判断がそろって悪化しました。円高や新興国経済の減速の影響が背景とみられています。

4月以降はどうか。アメリカ西海岸のシアトルをはじめ世界で総額2.3兆米ドルの資産運用のコンサルティングをするラッセル・インベストメント・グループが世界のマーケットの見通しを発表しました。

まず、マーケット全体では引き続きボラティリィが高い状況が続くと予想しました。タカ派的なFRBとハト派のECB、日銀の金融政策の方向の違いを背景に、不安定になるとしています。FRBについては、年内に2回利上げすると予想しています。米10年債利回りが、今後12か月で2.3%まで上昇する可能性があると見ています。

ニューヨーク株式相場に関しラッセルのストラテジストは、2016年は1桁台前半の上昇率にとどまると予想。年初予想と比べやや下方修正しました。アメリカのGDP成長率と企業収益は弱いが、年内にアメリカが景気後退する可能性は低いとしています。ヨーロッパと日本の株式相場はやや割安、新興国の株式相場は安いのに対し、アメリカの株式相場は割高になっていると見ています。

円については、バリュエーションは魅力的、安全資産という特徴があるとしています。その上で、ストラテジストが最も買いたい通貨だとコメントしました。また、新興国通貨は、大きく売られた局面では絶好の買い場になるとしています。

円高米ドル安が続くとの見方。予想通りであれば、今後発表される日銀の短観がさらに悪化するかもしれません。

 
[April 01, 2016]  No 031843381

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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