2分でわかるアメリカ

2016/03/23選挙にはお金がかかる

日本でよく「金権政治」と呼ばれます。選挙にお金がかかる。一般的には、参議院議員の選挙には6000万円かかるとネット上に書かれていました。人件費、家賃、交通費、通信費、広告宣伝費が主な出費だと思います。

アメリカで日本の参議院に相当するのは上院議員ですし、そもそも日本は大統領制度ではないので、比較すること自体に無理があるかもしれません。しかし、あえて比較しますと、アメリカの大統領選は日本の選挙と比べ圧倒的にお金がかかる!

アメリカの国土は日本の約25.5倍。移動に時間とお金がかかります。時間を節約するため、プライベート・ジェットも日常的に使用します。人件費も日本より割高。広告費も高い。アメリカの大統領選は、党の候補者指名争いを含めると1年半近くの長丁場であるため、キャンペーンには相当の資金が必要であることは明らかです。世界で最もお金がかかる選挙だと思います。

実際にいくらか。連邦政府の選挙委員会への報告によりますと、民主党の候補者選びをリードしているヒラリー・クリントン前国務長官の2月までに集めた選挙資金は1億5990万ドル(約179億0880万円)でした。2月時点の現金残高は約3000万ドル(約33億6000万円)でした。単純計算で、すでに150億円近くつかったことになります。まだまだ足りないこともわかります。

一方、共和党の候補者選びで先頭を走る不動産王のドナルド・トランプ氏は、2月時点で3470万ドル(約38億8640万円)の選挙資金を集めました。現金残高が少なく、最近、個人のお金を1000万ドル(約11億2000万円)追加しました。クリントン氏の選挙資金のほとんどは寄付金ですが、トランプ氏の選挙資金の約7割は個人のお金。さすがビリオネア。ただ、クリントン氏を含めた他の候補者と比べ選挙につかう資金が圧倒的に少ない。それなのに、指名争いで優位に立っているのは、報道合戦の影響が大きいと思います。過激な発言、派手な行動への批判が多いのですが、それと比例してメディアの扱いが極端に多いです。



 [March 22, 2016]  No 031843377

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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