2分でわかるアメリカ

2016/03/03アメリカ人が最も嫌うあの人

アメリカで1日、11月8日の大統領選挙に向けた候補者指名を争う2大政党の投票、開票が実施されました。11の州と1つの地域で、それぞれの予備選もしくは党員集会がありました。「スーパーチューズデー」と呼ばれる山場です。

民主党はヒラリー・クリントン前国務長官が8カ所で勝利。共和党は不動産王のドナルド・トランプ氏が7つの州を制しました。11月の本戦は、民主クリントンVS共和トランプで争われる可能性が、「確実」と言っていいほど高まりました。

調査会社ギャロップによりますと、トランプ氏は最も嫌われている候補者です。不支持率が60%と、調査が開始された1992年以降で最悪でした。ワースト2は再選を目指したジョージWブッシュ大統領(当時)。そしてワースト3はクリントン氏で、不支持率は52%でした。つまり、過去24年で最も嫌われている候補と3番目に嫌われている候補が、皮肉にもそれぞれの党で最有力になっているということです。

最も嫌われている候補のトランプ氏は、過激な発言や独特な態度で敵が多くいます。元議会幹部や著名なエコノミストら有力者がメディアで「大統領の資質に欠ける」と激しく批判しています。しかし、批判が増えるほど、支持率が上がっています。トランプ氏への支持が高いのは、既存の政治家や体制、エスタブリッシュメントへの反発が背景にあるからです。

トランプ氏への批判は、その支持者にも及んでいます。

共和党候補の指名争いから離脱したニュージャージー州のクリス・クリスティ知事がトランプ氏支持を表明しました。クリスティ知事は全米知事協会の会長を務める重鎮。トランプ氏を支持したのは、「副大統領になりたいからだ」と批判されています。地元のニュージャージー州の6つの新聞が「クリスティ知事の辞任」を求めています。クリスティ知事への批判が候補者選びにどう影響するのかは、まだわかりません。



[March 02, 2016]  No 031843362

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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