2分でわかるアメリカ

2016/02/23クリントン対トランプに現実味

週末にサウスカロライナで共和党の党員集会が開かれ不動産王のドナルド・トランプ氏が勝利しました。ニューハンプシャー州に続く連勝。テッド・クルーズ上院議員とマルコ・ルビオ上院議員が2番手を争う形となりましたが、トランプ氏が予想以上に引き離しました。大勝と言えます。

民主党の方は、ネバダ州で実施された党員集会で、ヒラリー・クリントン前国務長官が勝利を収めました。ニューハンプシャー州で首位にたったバーニー・サンダース氏の勢いを食い止めた格好。強い組織、アフリカ系や伝統的な民主党支持者の高い支持がクリントン氏を勝利に導きました。

週末の結果から、今年11月8日に実施されるアメリカの大統領選挙は、「民主クリントン対共和トランプ」になることが現実味を帯びてきました。

クリントン氏が大統領になった場合、どうなるか。大雑把に言えば、民主党政権であるオバマ大統領の路線を継承することになりそうです。 オバマ政権が苦しんだ共和党主導の議会との対立も続く可能性があります。国務長官を経験していることから、オバマ大統領が弱かった外交は強化されるとみられます。

トランプ氏が選ばれた場合はどうか。アメリカの政策が大きく転換する可能性があります。移民政策が保守的になり、中東政策が見直される可能性があります。オバマケアと呼ばれる医療制度が再び修正。もしくは根本的に変えられるとみられています。「お金持ち」に優しい税制が導入されるかもしれません。

民主党と共和党が候補者を確定するのは夏の党集会です。12の州の投票が集中する3月1日の「スーパーチューズデー」で、クリントン氏とトランプ氏が予想通り勝利すれば、候補者選びより2人の政策の違いにより焦点が当たる可能性があります。


[February 22, 2016]  No 031843355

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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