2分でわかるアメリカ

2016/02/09目玉は宣伝、中身は見ない

雲ひとつない青空。摂氏30度近い真夏日。昨日のロサンゼルスは絶好のビーチ日和でした。しかし、ビーチはガラガラ。市内の道路は車がまばらでした。

2月上旬の日曜日は毎年、特別な日です。スーパーボウル(Super Bowl)が開催されるからです。アメリカンフットボール(NFL)の2つのリーグ、AFCとNFCの優勝チームが対戦する大会です。アメリカ人はスーパーボウルが大好きで、約1億人がテレビ観戦します。フォーブス誌によりますと、スーパーボウルのブランド価値は5億8000万ドル(667億円)で、夏のオリンピックやサッカーのワールドカップを上回る世界一のスポーツイベントです。

節目の50回目となった今年のスーパーボウルは、7日にサンフランシスコに近いサンタクララで開催されました。AFCのデンバー・ブロンコスが、カロライナ・パンサーズを24対10で破り、1999年以来3度目の頂点に立ちました。ブロンコスの守備が高く評価されました。

社会現象なので、毎年テレビをつけるのですが、日本人の筆者はどうしても興味がわきません。英国圏が熱狂するクリケットも同様。恥ずかしいのですが、アメフトとクリケットのルールを完全に理解していません。ロシア人の妻も同じ。昨日は、途中から録画に切り替え、後で、ハーフタイムのコンサートとコマーシャルだけを夫婦で視聴しました。ゲームの中身は高速で早送りしました。

コマーシャルは普通飛ばすのではないか、と思うかもしれません。しかし、スーパーボウルのテレビコマーシャルは特別です。30秒の広告1本の枠が500万ドル(約5億7500万円)もするため、まず、どの企業がスポンサーになるかが注目。そして、スーパーボウルのために特別に制作された広告であるため、その出来が毎年大きな話題になります。スーパーモデルのシンディ・クロフォードが大ブレークした1992年のペプシのコマーシャルが最も有名です。

USA Todayによると、今年最も評価が高かったコマーシャルはヒュンダイ自動車。ドラマ仕立てのスポットですが、個人的にあまり好きではありません。それよりも、コールドプレイとビヨンセによるジョイント・コンサートが良かったと思いました。ただ、最もアメリカらしい大イベントにイギリス人のコールドプレイが招待されたことには考えさせられました。ゲーム冒頭の国歌斉唱は非常にアメリカらしいレディー・ガガでしたが。



 [February 08, 2016]  No 031843346

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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