2分でわかるアメリカ

2016/01/26読みにくい日米株式相場、いったいどっちに

4泊6日で日本に出張中です。昨日は京都に一泊したのですが、ホテルの部屋に届けられた朝刊を見て、思わず笑ってしまいました。

読売新聞のスポーツ欄の下に、週刊現代と週刊ポストの最新号の広告が並んで掲載されていました。前者の大見出しは「全国民必読・急いで逃げろ。激震!株価1万4000円割れへ」。後者も東京株式市場に関する大見出し。ただ、こちらは「あたふたするな。わずか半年で株価2万3000円まで大反騰」と対照的。日本を代表する「サラリーマン週刊誌」の視点がこれだけ大きく違うのは珍しい。

アメリカには「サラリーマン週刊誌」はもともとありませんし、電子化が続き雑誌がなくなりつつあります。情報はメディア会社のウェブ版が主流で形態が異なりますが、株式相場の方向については、日本と同様に見方が分かれています。

CNBCの人気コメンテーター、ジム・クレイマー氏は、株式相場が先週後半に大幅に反発したものの、ファンダメンタルズが何も変わっていないとして慎重な見方を示しました。ドル高、原油安、企業業績の低迷の3つが、今後も株価を不安定にする可能性があるとしています。

CNBCは別の記事で、S&P500の構成銘柄の平均株価収益率(PER)が約15倍と、過去10年の平均14.3倍よりまだ高いとしながらも、S&PキャピタルIQが使用している指標では、過去15年の平均を下回っていて、株価が安くなったことを示していると伝えました。

日米ともに株式相場の方向がこれだけ分かれることは珍しい。あまりにも多くの要素が絡み、「読みにくい」ということでしょうか。
 


米国時間明日26日は、移動のためお休みとします。27日に再開します。

 [January 25, 2016]  No 031843337

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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