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2016/01/21世界経済がリセッション入りする可能性

年初から世界のマーケットが荒れています。株価が大幅に下落、原油の下げが止まりません。外国為替マーケットでは、リスク回避で円が大幅に上昇。安全とされる米国債が買われ、利回りが大幅に低下しました。中国経済の減速と原油安がきっかけでしたが、マーケットの混乱が先進国から新興国まで幅広く影響、世界経済に打撃となっています。

世界経済フォーラムが開かれているスイスのダボスを訪れているJPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、原油価格はいずれ調整され、株式市場は2、3週間で落ち着くだろうと述べました。しかし、金融危機があった2008年より深刻なリセッション(景気後退)が訪れる、との悲観的な見方も一部であります。

「世界成長に脱線のおそれ」と題するコラムをThe Wall Street Journalが掲載しました。経済大国が演出した信用拡大を背景にした成長が限界に達したと伝えました。年初からの世界的な相場急落は、政策当局の能力を投資家があまり信頼していないことを示しているとしています。

国単位では、2四半期連続でマイナス成長になった場合、リセッション(景気後退)と定義されます。世界経済の場合は、人口増加についていくのに必要とされる2.5%程度の成長を下回った場合、リセッションと一般的に言われます。IMFは今週19日、2016年の世界経済の成長率を3.4%と予想、去年10月時点の3.6%から下方修正しました。IMFは、世界経済見通しが依然として下向きだと指摘しています。

モルガン・スタンレーのエコノミストは、世界経済が今年リセッションに陥る可能性が最大で20%あるとの見方を示したとReutersが伝えました。日米の脆弱な消費者需要、原油・コモディティ価格の急落への懸念で弱体化する新興国、そして中国からの資本流出がリセッション入りする主なリスクだとしています。基本シナリオは世界経済3.3%成長だが、下方リスクが高まっているとコメントしました。リセッションの危険エリアである2.5%に迫るリスクがあると。



[January 20, 2016]  No 031843334

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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