2分でわかるアメリカ

2016/01/12白人と大型ピックアップ・トラック

週末はテキサス州で過ごしました。ダラス・フォートワース空港に入り一泊、オースティンを経由してサンアントニオに一泊、そして最後はヒューストンに移動しました。日本の国土の約2倍あるテキサス州を車で移動、幾つかの発見がありました。

まず驚いたのはガソリン価格の安さ。ガロンあたり1.59米ドル(リッター約47円53円)。カリフォルニア州の半分です。2000ccクラスのレンタカーを満タンにしても23ドル(約2700円)だったのには驚きました。

高速道路に大型車が多いのも納得がいきます。ガソリン代が気になりませんから。特に大型のピックアップ・トラックがやたら多い。対照的に、カリフォルニア州で目立つテスラやプリウスを一台もみませんでした。ヒューストンの海に近い地域には、石油精製や貯蔵施設が多数並んでいて、「石油のテキサス」を象徴していますが、カリフォルニアも産油州。税金の違いが反映していると思います。

2つ目は物価の安さ。ホテルからレストランまで何でも安い。消費税の水準はカリフォルニア州とほぼ同じなのに。低いエネルギー価格が影響しているのかもしれません。家も安い。金融危機後にカリフォルニア州では不動産価格が急ピッチで上昇しました。バブルではないかとの見方もあるほど。一方、テキサス州の不動産価格も上昇傾向にありますが、まだまだ。1周遅れという感じです。

そして3つ目は白人の多さ。アメリカの国勢調査局の最新データによりますと、2700万人のテキサスの人口の中で、広い意味での白人の割合は80.0%を占めます。中南米がルーツのヒスパニックが38.6%含まれるのですが、白人が圧倒的に多い。カリフォルニア州で14.4%を占めるアジア系は4.5%しかいません。昨夜行ったテキサス・ステーキのレストランには白人しかいませんでした。オースティンの日本食レストランでアジア系は我々と店主だけした。

全米50州の中で、カリフォルニアとニューヨークの影響力は大きいのですが、特殊なマーケットなのかもしれません。つまり、白人が多く、大型のピックアップ・トラックに乗り、不動産価格も手頃なテキサス州が今のアメリカを代表している可能性があるということです。今年11月に大統領選が実施されますが、「本当のアメリカン」が大統領を選ぶことになります。

 
 [January 11, 2016]  No 031843328

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2019.01.16 更新政府閉鎖のネガティブ効果メキシコ国境の壁建設の予算をめぐるトランプ大統領と民主党の対立が続いています。解決に向かう兆候はまったくみられません。9つの省庁の予算が切れ、政府機関の約25%…
  • 2019.01.15 更新破たんした電力会社、どうなるカリフォルニアで起きた山火事をめぐり、一因をつくったとされる電力大手PG&Eが今月29日にチャプター11(日本の民事再生法に相当する連邦破産法第11条)の適用を…
  • 2019.01.12 更新お金持ちの掟:いまの時代の離婚アマゾン・ドット・コムの創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏が、25年連れ添ったマッケンジー夫人と離婚します。有名人の離婚がメディアを騒がすのはアメリカも日本も同じ…
  • 2019.01.11 更新経済好調でも売れないアメリカの店クリスマスの時期にニューヨークを訪れた際、人の多さに驚きました。広大な地域に人口が分散しているロサンゼルスから来たせいもあるかもしれません。それでも、あの混雑は…
  • 2019.01.10 更新驚くほど安定する人民元金融マーケットが不安定化する中、人民元は驚くほど安定している。ウォールストリートジャーナルが大きく報じました。現在の対米ドル相場は、3ヵ月半ぶりの高値である6.…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ