2分でわかるアメリカ

2016/01/06新車販売で見る日米景気格差

日本の自動車販売店の業界団体がまとめた2015年の軽自動車を含む国内新車販売台数は504万6511台で、前年比で9.3%減少しました。4年ぶりのマイナス。消費税増税後の販売不振が続いていると指摘されています。

一方、アメリカの2015年の小型トラックを含む新車販売台数は1750万台に達する見込みです。2000年の1740万台を上回る過去最高になることが確実です。

アメリカの自動車メーカーの販売は絶好調。フォードのピックアップトラックのFシリーズの2015年12月の新車販売は過去10年で最高、SUVは2003年以来の販売を記録しました。2015年12月の新車販売台数は23万7606台と、12月の記録を更新しました。

フィアット・クライスラーの12月の新車販売台数は前年同月比で12.6%増。チェロキーなどジープ・ブランドが売れに売れました。GMは、シボレー・シルベラードやGMCシエラなどの販売が好調、全体で5.7%増えました。

日本メーカーのアメリカでの販売も好調です。トヨタの12月の新車販売台数が23万8350台と、10.8%増加。小型トラックの販売が大きく伸びました。また、日産は、クロスオーバー、トラック、SUVが41%増え月間記録を達成、全体では13万9300台と18.7%増えました。

アメリカの新車販売で特徴的なのは、利益率が高いトラックやSUVの販売が増えていることです。ガソリン価格の低下で、販売に弾みが出ていることを示しています。今後については、金利上昇、そして、下取りが増えることによる中古自動車の価格下落がどう影響するかが注目です。

FRBが利上げに踏み切った一方、日銀は追加緩和の方向にあるとみられています。日米の景気格差を反映していますが、新車販売を見てもその違いが明らかです。



 [January 05, 2016]  No 031843323

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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