2分でわかるアメリカ

2015/12/17「トランプなら勝つけど、ルビオには負ける」

来年11月はじめのアメリカの大統領選挙の共和党の候補者によるテレビ討論会が16日、ネバダ州ラスベガスで開かれました。5回目となる今回のテレビ討論はCNNがアンカー役を担いました。今年最後の討論会でした。

「イスラム教徒の入国を禁止すべき」との主張が多くの批判を受けましたが、支持率で首位を維持する不動産王のドナルド・トランプ氏は、この日の討論会でもリード、強い印象を残しました。最新の世論調査で支持を伸ばしたテッド・クルーズ上院議員が存在感を示しました。フロリダ州のブッシュ元知事とルビオ上院議員が2人を追う展開。元神経外科医のカーソン氏がマイペースという感じでした。

最終的に誰が共和党の候補者になるのか。今の段階では予断を許しません。トランプ氏、クルーズ氏、ルビオ氏、そしてカーソン氏。誰が候補者に選ばれてもおかしくない情勢です。対する民主党の候補者選びは、クリントン前国務長官が、高い知名度を背景に、支持率50%程度と圧倒的にリードしています。共和党で選ばれた候補が、クリントン氏とアメリカの大統領の座を争う公算が濃厚です。

NBCとThe Wall Street Journalが12月6日から9日に実施したアンケート調査では、クリントン氏とトランプ氏が争った場合は、クリントン氏が43%で、36%のトランプ氏に勝つ可能性が高いとの結果が出ました。共和党候補の支持率2位に浮上したクルーズ上院議員が相手の場合でも、クリントン氏が勝利する見込みです。

しかし、ルビオ候補に対しては、44%対51%でクリント氏が負けるとの調査結果でした。ヒスパニック系のルビオ支持が圧倒的に高いことがわかりました。さらにクリントン氏は、黒人のカーソン氏にも僅差で負ける可能性があることも明らかになりました。

共和党の最初の党員集会となるアイダホ大会まであと58日。アメリカの大統領選は年明けから本格化します。今回の共和党の討論会ではテロの問題が最大の議題でしたが、今後は経済など他の問題が議論の中心になる可能性があります。大統領選はいまのアメリカの世論が色濃く出るため、個人的に楽しんでいます。



 [DECEMBER 16, 2015]  No 031843312

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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