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2015/12/05「南アはトルコよりリスク高」?

南アフリカのリスクが、格付けが下のトルコよりリスクが高いと投資家がみている、とブルームバーグが4日伝えました。

格付け会社のフィッチは4日遅くに、南アフリカのソブリン格付けを見直す予定です。これを書いている時点で発表はまだですが、ブルームバーグの調査では、対象となった13人のアナリスト中12人が、南アフリカの格付けがジャンク債の1つ上の「BBBマイナス」に引き下げると予想しました。一方、S&Pは格付けを維持するものの、「アウトルック」を将来の格下げの可能性を示唆するネガティブにすると予想されています。

南アフリカの第3四半期のGDPは年率換算で0.7%増。第2四半期にマイナスに陥った南アフリカ経済がかろうじて景気後退を回避した格好ですが、新興国としては非常に低い成長。電力不足が慢性化、干ばつも深刻化しています。さらに、中国をはじめとする世界的な経済減速、コモディティ価格の下落が資源国の南アフリカに打撃となっています。南アフリカの中央銀行は今年の成長が、景気後退した2009年以来の低水準である1.4%にとどまると予想しています。

一方、トルコは、隣接するシリアの内戦、ロシアとの緊張など懸念要因が少なくありません。ただ、11月1日の総選挙で与党の公正発展党(AKP)が圧勝したことで、政治的な不透明感が消えました。

ブルームバーグによりますと、南アフリカ政府が今後5年でデフォルトに陥るリスクに対する保険額が、トルコに対する保険額を上回っています。南アフリカ政府が財政赤字拡大の見通しを示した10月23日以降、その状態が続いています。同じ日には、首都プレトリアにあるズマ大統領の執務室の前で暴動事件が発生しました。政府への不信が高まり、治安が悪化しています。

南アフリカの対米ドル相場は年初から約20%下落しました。新興国通貨の中で、大恐慌以来と言われるほど深刻な景気後退にあるブラジルの通貨に次ぐ下落率。「政府が正しい改革をできないブラジルに南アフリカが近づきつつある」と欧州系のポートフォリオ・マネジャーがブルームバーグにコメントしました。

 [DECEMBER 04, 2015]  No 031843305

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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