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2015/11/28プーチンとエルドアン、そっくりな二人

ロシア軍の爆撃機がトルコ軍に撃墜された問題をめぐり、両国のリーダーの激しい応酬が繰り広げられています。「トルコは裏切り者。謝罪すらない」とロシアのプーチン大統領が激しく批判。これに対しトルコのエルドアン大統領は「謝罪するのはロシアの方。恥を知れ」などと応戦しています。

Financial Timesは、プーチン大統領とエルドアン大統領はそっくりだと解説しました。国民に人気のカリスマ的な指導者、プライドが高く攻撃的。欧米に追随せず独自の道を行く外交姿勢、経済が困窮しても絶対に譲らない性格も類似しているとしています。アメリカ、ドイツ、フランスが緊張緩和に動きましたが、溝は深まるばかり。

特に、軍機を撃墜されたロシアは、プーチン大統領が指導する形で、経済的制裁に踏み切る方向です。具体的には、両国関係の象徴となっているトルコ南部の原子力発電所の建設とガスのパイプライン計画の凍結を検討しています。さらに、トルコ産の農産物の禁輸をはじめ経済制裁は幅広い分野に及ぶ見通しです。トルコ人20人以上がすでにロシアへの入国を拒否されていますが、来年1月からはトルコ人のビザ無し渡航措置を停止するとロシア政府が発表しました。

ロシアのメディアは、依然としてトルコ関連報道一色です。RIAノーボスチは「トルコ産トマトを買うごとに、ロシアの軍人が撃ち落とされる」と伝えています。年間350万人のロシア人がトルコを観光で訪れますが、トルコ便がキャンセルされ、トルコ観光ツアーの販売が停止されたとロシアのテレビが報じています。イスタンブールを訪問するとロシア人が非常に多いと感じますが、トルコの観光業界に大きな影響が出ると予想します。

来週30日から気候変動への対応を首脳レベルで話し合うCOP21がフランスのパリで開催されます。プーチン大統領とエルドアン大統領がそれぞれ出席する予定です。国際会議より、テロ問題と合わせロシアとトルコの大統領が個別に会談するかどうかが注目されています。これまでの動きを見る限り和解策を探る可能性は薄そうです。


 
[NOVEMBER 27, 2015]  No 031843300

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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