2分でわかるアメリカ

2015/11/27為替や株だけじゃない、買い物もチャート

11月最終週の木曜日。今日はサンクスギビングデー(感謝祭)です。アメリカ人にとってクリスマスと並ぶビッグで大事な祝日。ほとんどの家庭の食卓に並ぶ七面鳥は、英語でTurkey(ターキー)と言います。国名のトルコと、スペルと発音が同じ。オバマ大統領がロシアのプーチン大統領に電話したそうです。「今夜のディナーは何か」と。プーチン大統領が「ターキー」と答えたというブラックジョークがソーシャルメディアで転送されまくっています。

感謝祭の翌日はブラックフライデー。1年で最もモノが安く、最も売れる日とされています。最近はフライングが目立ち、大手デパートや家電店、アパレル店などが今夕から明日遅くまで「大セール」をはじめます。

ハリスポールが実施した調査では、アメリカ人の4人に1人がブラックフライデーに買い物をする予定です。予算が去年より20%以上増える見込み。FRBが来月の会合で利上げを決めるとみられていますが、消費を見る限りアメリカの景気は良さそうです。

ブラックフライデーはどれくらい安いのか。USA Todayによりますと、アマゾンでは50インチのテレビを150ドルで販売。また、ウォルマートは、70インチのテレビを898ドルで売ると宣伝しています。このほか、通常は250ドルのBeats by Dreの人気ヘッドフォンが129ドル、ホームデポは白物家電のほとんどを40%オフにします。アバクロは全店半額セールです。

ただ、ブラックフライデーはモノが最安値になるわけではない、とThe New York Timesが伝えました。アマゾンの値動きを示すツールを提供しているCamelCamelCamelでは、通常127ドルで売られているパイオニアのスピーカーが、去年8月に60ドルまで値下げされ、今年の8月には88ドルになり、その後再び127ドルに戻りました。値動きをチャートで探り、最安値になったら買うのが賢い消費者だと示唆しています。底値に達したら、メールや携帯テキストで通知するサービスもあります。普段の買い物が金融商品の取引のようになりつつあるようです。一目均衡表が「冬物の買い」を示している、とかいう日が来るかもしれません。



 [NOVEMBER 26, 2015]  No 031843299

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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