2分でわかるアメリカ

2015/11/21「お金持ちの掟106」富豪が好きなアジアの都市

シンガポールに2泊、続けてロンドンに4泊。そして、昨夜、ロンドンからシンガポール経由で羽田空港に着きました。

東京、シンガポール、ロンドンはいずれも金融センターですが、それぞれ性格が異なります。東京は、日本人もしくは日本企業を相手にした金融機関の割合が非常に高く、ローカル色が強いです。これに対し、ロンドンはニューヨークに次ぐ国際金融都市で、シティと呼ばれる金融街には世界の顧客を対象にした保険会社、銀行、投資銀行、証券会社が数多くあり、バッキンガム宮殿に近いメイフェアには、ヘッジファンドやプライベート・エクィティ会社の多くが拠点を構えています。また、シンガポールは、富裕層を対象にしたプライベート・バンキングが多く、世界的な金融センターです。

シンガポールは、香港と並び、アジア・太平洋地域で最もお金持ちが好む都市の座を競っています。リサーチ会社ウェルスインサイトが発表した最新のレポートによりますと、香港には19万3000人のミリオネア(100万米ドル超の個人資産がある人)が居住しています。

一方、シンガポールのミリオネアの人口は15万4000人。シンガポールのミリオネアの数は2020年までに18.3%増え、18万8000人に増える見通しです。30人に1人のシンガポール人がミリオネアになる計算です。香港は今後5年で、ミリオネアが15.6%増え数ではシンガポールに勝りますが、上昇率は低い見通しです。

シンガポールの税制やお金持ちが好むインフラが整っています。中国、インドネシア、インドなどの富豪のほか、欧米の富豪を受け入れるほとんどがあります。アメリカの著名な富豪の投資家、ジム・ロジャース氏も、夫人と2人の娘とシンガポールに住んでいます。

いつも曇り空か雨のロンドンと比べ、シンガポールは天候が良く、一年中夏です。お金持ち好みの超高級不動産があり、金融機関があり、そしてショップやレストランがあります。ただ、個人的には、国土が非常に狭く、飽きるのではないかと思います。プライベート・ジェットで周辺諸国に移動する富豪は飽きないのかもしれませんが。


 
[NOVEMBER 20, 2015]  No 031843296

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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