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2015/09/01それでも「FRBは年内に利上げする」

中国の株式相場が再び大幅に下落、世界の株式市場が再び不安定になっています。こうした中、FRBが既定路線通り、早ければ9月、遅くとも12月に利上げに踏み切るのではないかとの見方が根強くあります。

カンザス地区連銀が主催するワイオミング州ジャクソン・ホールでの年次経済シンポジウムが29日まで開催されました。イエレン議長は欠席しましたが、フィッシャー副議長をはじめ各地区連銀の総裁、世界の中央銀行の総裁らが参加しました。

有力なFEDウォッチャーとして知られるThe Wall Street Journalのジョン・ヒルセンラス記者は、ジャクソン・ホールのシンポジウムの取材を終え、FRB関係者らが年内に利上げする計画をおおむね維持していると連名記事で伝えました。

フィッシャー副議長は、ジャクソン・ホールでの講演の中で、「インフレを抑制している力、特に石油価格と輸入物価の影響が薄れるにつれ、インフレ率が上昇すると確信する十分な理由がある」と述べました。これに関して、ヒルセンラス記者らは、フィッシャー副議長が次回(9月17日)のFOMCで行動を起こすかどうかについてはあえて触れなかったが、アメリカ経済がその段階に近づいていると考えていることを示していると伝えました。今回のジャクソン・ホールで、ゼロ金利維持を主張したのはミネアポリス地区連銀のコチャラコタ総裁ただ一人だったとしています。

ヒルセンラス記者らはまた、アメリカが利上げすれば、新興諸国の通貨下落や資本流出など、世界中に波紋を投げかけるだろうと解説しました。国際当局関係者が、新興国には備えがあるとしているが、それでも金融市場が混乱すれば、FRBの動きは諸外国にとってさらに問題を複雑にすることになるとしています。

CMEのFEDウォッチによりますと、アメリカの金利先物は9月利上げの確率を28%、12月利上げを56%織り込んだ水準になっています。先週末と同じ水準で、ジャクソン・ホールでのフィッシャー副議長の講演後も見方が変わっていないことを示しました。いずれにせよ、9月17日のFOMCまでに発表されるアメリカの経済指標が、FRBの利上げ時期に影響する可能性があります。そういう意味で、今週金曜日に発表される8月の雇用統計への注目度が高まっています。



[August 31 2015]  No 031843239

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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