2分でわかるアメリカ

2015/08/20中国大気汚染研究「1日あたり4000人が死亡」

日本のメディアで、中国の大気汚染、特に「pm2.5」のニュースをときどき目にします。地理的に近く、直接影響を受けるため、関心が高いのは当然だと思います。地理的に遠いアメリカでは、ほとんど報じられることはないのですが、今回は大きく報じました。衝撃的な内容だからです。

内容は、カリフォルニアを拠点とする気候調査を目的とした非営利団体「Berkeley Earth(バークレイ・アース)」のプレスリリースを柱にしたものです。

バークレイ・アースは、中国全土のセンサーによるデータを集め、世界規模で大気汚染を分析しているAQICN.orgのデータなどと合わせ中国の大気汚染状況を分析しました。

分析では、中国人の80%以上が、日常的にアメリカ基準で「健康を害する」とされる基準を超える空気を吸っていることがわかりました。中国人の1日の死者の17%に相当する約4000人が、大気汚染が原因で死亡していると報告しました。

中国の大気汚染で最も危険なのは「pm2.5」で、細かい大気中の粉じんが呼吸器に入り込み、深刻な健康被害をもたらすと指摘しました。ハフィントンポストによると、WHOが去年、年間700万人が大気汚染にさらされて死亡していると報告しています。

大気汚染に関する論文は、中国のほか、台湾、韓国にまたがる1500の地点で採取した4ヶ月のデータを含め、「PLOS ONE(プロスワン)」という雑誌に掲載される予定だそうです。

CNBCは「中国の大気汚染は大問題だが、一部の大企業にとって予想外のチャンスになっている」と伝えました。具体的には、マスクを製造している3Mにとってビジネス・チャンスだとしています。

 
 [August 19 2015]  No 031843231

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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