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2015/08/15「お金持ちの掟96」人類史上で最もお金持ちは誰?ゲーツ氏は9位

Microsoftの共同創業者のビル・ゲーツ氏の個人資産推定額は789億ドル(約9兆8625億円)。フォーブスによりますと、世界2位の富豪であるアパレルのZARA創業者であるアマンシオ・オルテガ氏の個人資産より80億ドル(約1兆円)多い。庶民感覚から程遠い、天文学的ともいえる資産を持っています。しかし、歴史的には、ビル・ゲーツ氏はトップ10にギリギリ入ったにすぎません。

Money誌が先月末、学会のエコノミストと歴史学者に取材、インフレ率を調整、推定GDPと比較、通貨が普及していなかった時代の学術的な価値産出などにより、人類史上の富豪トップ10を発表しました。http://ti.me/1LTo1AX

それによりますと、歴史上で10番目にリッチだったのはチンギス・カン。人類史上最大規模の国家であるモンゴル帝国の初代皇帝です。資産のほとんどは領土。つまり不動産です。9位は現在生きている人物で最もリッチなビル・ゲーツ氏。ゲーツ氏がチンギス・カンよりお金持ちだったというのは、なんとなく不思議です。

8位にランクされたアラン・ルフスは日本人にあまり馴染みがありませんが、欧米の歴史の教科書には詳しく書かれています。11世紀に現在のイギリスで生まれた軍人で、1000平方キロの土地がウィリアム1世より与えられました。チンギス・カンと同様に不動産王と言えます。

6位と7位は、1800年台後半から1900年台はじめに富を築いたアメリカの実業家。7位は石油王のジョン・D・ロックフェラー、そして6位は鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーです。ニューヨークにあるロックフェラー・センターとカーネギー・ホールが有名。誰でも知っているアメリカの伝説的な富豪です。

2位から5位は歴史上の政治家、国家元首が並びます。5位は旧ソビエトのジョセフ・スターリン、4位は世界のGDPの4分の1を支配したとされるムガル帝国(北インド)の第3代君主アクバル、3位は現在の中国にあたる北宗6代皇帝の神宗。そして2位は共和制ローマ期の政治家であるカエサルで、個人資産推定額は現在の価値にすると4兆6000億ドル(約575兆円)としています。日本のGDPに匹敵する凄すぎる資産。「ブルータス、お前もか」はあまりにも有名です。

人類史上で最もリッチだったのはマンサ・ムーサだとMoneyが断定しました。他の研究でも「歴史上で最もリッチな人物」とされています。西アフリカのマリ帝国の9代目の王。世界で産出された金の半分を持っていたとされています。世界の金の埋蔵量はオリンピックサイズのプール3杯分だといわれますが、いまその半分を持っていたとすると大変なことになります。Moneyは、マンサ・ムーサは誰が想像するよりもリッチだったと説明しています。

状況があまりにも異なるため、ビル・ゲーツ氏と歴史上の人物の富の比較には、多くの議論の余地があります。しかし、こうして世界史をみるのも面白いと思いました。

 
[August 14 2015]  No 031843228

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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