2分でわかるアメリカ

2015/08/13トランプ旋風加速、いつまで続くか

過去2週間のアメリカの主要メディアはドナルド・トランプの報道でもちきりです。映像や写真が登場しない日がありません。それほど注目を集めています。

不動産事業で巨額の富を築いたトランプ氏は、テレビ番組「アプレンティス」のホストとして良く知られた存在です。「アプレンティス」とは見習いを意味しますが、トランプが経営する会社の幹部候補生を選ぶリアリティ番組。毎放送ごとに脱落者が1人決まり、その人物に「You’re Fired(お前はクビだ)」とするトランプ氏の宣告が人気になりました。トランプ氏は豪華で派手な生活、ストレートな発言でも知られ、いわゆる「タレント実業家」です。

そのトランプ氏が来年11月はじめに実施されるアメリカの大統領選挙の共和党の候補者選びに立候補を表明した際、多くのアメリカ人は批判的に見ていました。しかし、17人もいる共和党候補者の中で最も支持率が高いことがわかり、その注目度が一気に高まりました。

先週フォックスが放送した共和党候補者の討論会では、女性を軽蔑する発言をして物議を醸しました。世界情勢や国内状況での知識がないことも露呈しました。The Wall Street Journalは、「トランプ氏が大統領としての資質不足を露呈した」とする社説を掲載するなど、主要メディアは「ボロクソ」の評価でした。

しかし、高い人気は維持されています。討論会終了後に実施された最新の世論調査では、トランプ氏の支持率は討論会前と同じ24%でトップでした。2位の元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏は17%から12%に支持率を落としました。

大統領選挙は15ヶ月先で、選挙戦はまだ始まったばかり。時間が経過するにつれ、「本物の政治家」「資質が高い候補者」に絞られていくことが予想されます。ただ、トランプ氏は共和党候補に選ばれない場合、第3の政党から出馬する可能性があると発言しています。大統領選の「かく乱要因」になる可能性があります。今後のトランプ氏の言動に注目です。

 
 [August 12 2015]  No 031843226

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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