2分でわかるアメリカ

2015/08/12アルファベット設立、グーグルどう変わるか

グーグルが持ち株会社「アルファベット」を年内に設立します。ネット検索、広告、地図、アプリ、ユーチューブ、アンドロイドなどの現在のコア事業を主体とする会社と、ドローン、生体テクノロジー、運転手なしの自動車、Xラボなど新規事業を行う会社に分離します。グーグルのラリー・ページCEOがアルファベットのCEOに、共同創業者のセルゲイ・ブリン氏がプレジデント(社長)に就任します。

グーグルのラリー・ページCEOがブログで明らかにしました。この中でページ氏は、「アルファベットは、人間の最高の発明であり、検索でも重要なもの。社名を気に入っている。さらに、予想を超える収益を意味する「Alpha Bet」でもある」と抱負を述べました。

ページCEOはまた、「組織をわかりやすくすべきだと考えた。事業ごとの独立性を高め、経営の規模をさらに拡大できる」と自信を示しました。グーグルはここ数年で企業買収などを通じ、長期的な成長を狙った事業に積極的に投資してきましたが、経営の実態が見えにくくなった、特にコア事業の収益が不透明だとの指摘がウォール街のアナリストなどからでていました。

こうした指摘、投資家の懸念に対する2人の創業者が出した答えが「アルファベット」でした。これにより、検索を中心としたコア事業の収益構造の透明度が高まります。新規事業に対する投資分が含まれないため、コア事業の利益率が現行の40%から60%に上昇するとの見方があります。

一方で、2人の創業者が新規事業への投資に一段と積極的になるともみられています。コア事業から吸い上げた豊富な現金を、持ち株会社が新規事業への投資に振り分けることが可能になるからです。

いずれにせよ、「アルファベット」をウォール街は評価しました。11日のニューヨーク株式相場全体は大幅に下落しましたが、グーグル株は大幅高でした。世界のライフスタイルを変えたグーグルが次の段階に移行します。

[August 11 2015]  No 031843225

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.19 更新17案件プラストランプ大統領が今週21日にフロリダに移動、16日間のクリスマスおよび年末年始の休暇に入るそうです。メキシコとの国境に壁を建設する予算で議会と対立、政府機関の一…
  • 2018.12.18 更新サンタクロース・ラリー来ない?クリスマスの前後から1月にかけて株式相場が上昇することを「サンタクロース・ラリー」と言います。クリスマスが近づくにつれ節税のための売りが減少、1月は新規の資金が…
  • 2018.12.15 更新トランプ大統領、任期全うできるか12月9日からの1週間は、トランプ大統領にとって就任以来で最悪の週だった。ワシントンポストのコラムニストが伝えました。確かに、トランプ大統領に打撃となるニュース…
  • 2018.12.14 更新アメリカのガラパゴス日本に帰国する際は非接触型ICカードを使っています。JR東日本のSuicaや首都圏の地下鉄やバスで利用できるPASMO。コンビニや自販機でも使えて便利だと思いま…
  • 2018.12.13 更新FRBの利上げけん制、最後のプッシュアメリカのトランプ大統領が11日、ロイターのインタビューを受けました。ウォール街で話題に。金融情報に強い通信社による単独インタビューのため、慎重に準備したことが…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ