2分でわかるアメリカ

2015/08/04バイデンVSクリントンはあるか

来年11月に実施されるアメリカの大統領選挙に関し、候補者が乱立した共和党に対し、民主党は無風状態でした。ヒラリー・クリントン元国務長官という圧倒的な知名度を誇る有力候補の独走状態になると誰もが考えていたからです。しかし、状況が変わる可能性が出てきました。

ジョー・バイデン副大統領が民主党の候補者選びに立候補する可能性が出てきました。バイデン氏は今年初め、夏までは立候補するかどうかを決めないと話していました。しかし、民主党の活動がクリントン氏中心になりつつあったこと、マスコミの影響もあり、バイデン氏が立候補しないのではないかと予想されていました。

昨夜、独立系のグループが、バイデン氏に立候補するよう正式に求めました。バイデン氏自身は意向を明らかにしていませんが、立候補する可能性が高くなりつつあります。バイデン氏の家族に近い政治アドバイザーも立候補をすすめ、選挙スタッフとして参加すると申し入れました。

タイミングは悪くありません。独走状態にあったクリントン氏の人気に陰りがみえてきたからです。国務長官時代に個人メールを公務に使用したこと、クリントン基金が外国政府に近い筋から寄付を受けていたことなどで支持率が大幅に落ちました。クィンニプラック大学の最新の調査では、クリントン氏を好ましく思わないと答えた人が過半数に達しました。

仮にバイデン氏が出馬するとどうなるか。民主党の候補者選びの票が二分する可能性があります。クリントン氏の選挙チームのスタッフの多くはバイデン氏の元スタッフです。一方で、クリントン氏に有利になるとの見方もあります。クリントン氏が危機感から選挙戦を強化、マスコミ報道も増えるからです。

バイデン氏は72歳。大物政治家であり、民主党の重鎮です。1988年と2008年に2度、民主党の候補者選びに立候補しています。しかし、いずれも大敗しています。いまは、いろいろな視点から検討していると想像しますが、立候補すると選挙戦が面白くなると思います。

 
[August 03 2015]  No 031843219

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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