2分でわかるアメリカ

2015/08/01「お金持ちの掟94」ビリオネアになるには

アメリカには、$1billion(ワンビリオン・ダラー、10億ドル、日本円換算で約1250億円)を越す個人資産を持つビリオネアが513人います。世界で飛び抜けて富豪が多いのがアメリカです。

Forbes誌が発表するアメリカ版富豪リストは400人のみ。リストに入らないビリオネアが113人もいることになります。トップ400人の去年末時点の個人資産の合計額は過去最高の2.29兆ドル(約286兆円)と、前年比で2700億ドル(約33兆7500億円)も増えました。お金持ちがさらにお金持ちになったということです。

それほどの巨額資産を築いたのか。アメリカのビリオネアには共通点があると投資情報サイトのThe Motley Foolが伝えました。

共通点のひとつは、ビジネスもしくは企業の株式などの資産を長期間に渡り保有していることです。「投資の神様」とも呼ばれるウォーレン・バフェット氏は、チョコレート、家具、鉄道、保険まで「オールド・エコノミー」の会社を買い、長い時間をかけて企業価値を高めるのが特徴です。

アメリカだけではなく、世界で最もリッチなビル・ゲーツ氏は、共同創業したマイクロソフトの株式を長期保有しています。もう一人の共同創業者のポール・アレン氏もビリオネア。会社を短期間に買ったり、売ったりするお金持ちもいますが、ビリオネアのメンバーにはなっていません。

長期保有がキーワード。創業した会社、もしくは買収した会社を長期間にわたり育てるのがビリオネアになる道だとしています。給料取り、サラリーマンではビリオネアにはなれないということですが、マイクロソフトで長い間CEOを勤めたスティーブ・バルマー氏は例外と言えます。

オラクルのラリー・エリソン氏、アマゾンのジェフ・ベゾス氏、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグは、創業した会社で個人資産を築きました。ラリー・エリソン氏は、ハワイや京都に豪邸を建て、高級ヨットを購入していますが、その一方で、オラクルの株式はまだ大量に保有しています。

遺産相続でビリオネアになったアメリカ人も一部いますが、ビリオネアになるためには、起業家となりビジネスをはじめるしか道はないとThe Motley Foolは書いています。アメリカでは、新しい会社の80%が創業から18ヶ月以内に破綻するとされています。しかし、リスクを取らないとビリオネアにはなれないということでしょうか。
 
 [July 31 2015]  No 031843218

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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