2分でわかるアメリカ

2015/07/16キーウィに殺到する日本のあの会社

ニュージーランド、もしくはニュージーランド人のことをKiwi(キーウィ)と呼びます。通貨をそう呼ぶこともあります。由来は、ニュージーランドにだけ存在する飛べない鳥の名前。国鳥です。日本人のことを「つる」と呼ぶようなものなので、少し変ではありますが。

キーウィを久しぶりに訪ねて驚いたことは中国人の多さ。そして、もう1つ。車が古いことです。

「日本からの訪問客は中古車の会社が飛び抜けて多い」。JETROのオークランド事務所の林道郎所長が真面目な顔で説明しました。ニュージーランドに現在進出している日本企業は約150社。場所柄、酪農関係や林業関係の企業が進出していますが、最も多いのは販社。中古車の販売会社も含まれています。

ニュージーランドは国内で自動車を生産しておらず、すべて輸入品です。税金も加わり、新車価格が極端に高い。このため、ほとんどのニュージーランド人は中古車を買います。中古車の輸入ルールを緩くしたことも影響しています。

ニュージーランド政府の統計によりますと、2007年6月から2013年6月までの6年間にニュージーランド人が購入した中古車の年齢は5〜6.5年が最も多かったです。10年落ちの車も良く売れるそうです。走行距離は6万5000〜8万6000キロ。最も売れたのが2000cc前後の中型車。日本からの輸入が飛び抜けて多く、トヨタが一番人気です。

2012年に日本からニュージーランドに輸入された自動車台数は17万3000台。そのうちの42%は中古車でした。10万台前後の新車のほとんどは法人向けに販売されました。つまり、個人は中古車を買ったということです。JETROの林所長は、日本では値段がつかないような中古車でも高く売れるので中古販売会社は積極的にニュージーランドに進出していると話しています。

ニュージーランドドルは対ドルで年初から約15%下落しました。ニュージーランド中銀の追加利下げ観測がある一方で、FRBが年内利上げ方向にあるため、ニュージーランドドルが一段安になるとの見方が優勢です。クロスの対円相場は、円が対ドルで下げた影響で、下落率は対ドルほどではありませんが、輸入中古車市場に影響する可能性があります。

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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