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2015/07/02米大統領選、候補乱立には訳が

ニュージャージー州のクリス・クリスティー知事がきのう30日、出身高校で演説、2016年の大統領選挙への出馬を正式に表明しました。

クリスティー知事はかつて穏健派のホープとされ、前回2012年の大統領選でも出馬が取り沙汰されました。去年1月、知事への支持を表明しなかった民主党系市長への報復として意図的に大渋滞を引き起こしたスキャンダルが発覚、支持率が急低下しました。いまも低いままです。ただ、親しみやすいキャラクターで、人気を取り戻す可能性があります。

クリスティー知事を含め、これまでに出馬を正式に表明したのは14人。前大統領の弟で元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏、 元HPのCEOのカーラ・フィオリーナ氏、不動産王で富豪のドナルド・トランプ氏など有名人がずらり。ウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事、オハイオ州のジョン・ケーシック知事も出馬を予定しています。

混戦、もしくは乱戦とも言えますが、これほど多くの候補者が共和党の候補者選びに出馬したのには理由があります。勝算があるからです。

2016年11月に実施される次期大統領選挙には現役の大統領がいません。オバマ大統領が、憲法で認められている最長の2期8年の任期を終えるからです。これを「オープンシート」と呼びます。民主党は、ヒラリー・クリントン元国務長官が最有力です。しかし、元大統領の夫ビル・クリントン氏の財団がロシアなどから多額の寄付を得ていたこと、さらに国務長官時代に個人メールを使っていた問題などが発覚しました。勢いに陰りが出ています。歴史的に、民主党の大統領の次は、共和党の大統領が選ばれる傾向があります。

年末から予備選、党集会と進み候補者が1人にしぼられます。最後の1人にならなくても、副大統領候補になれる可能性があります。いまはマラソンのスタート段階にあると言えます。

 
[July 01 2015]  No 031843197

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PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

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