2分でわかるアメリカ

2015/06/26絵文字がEmojiに

日本のトヨタはかつて、「いつかはクラウン」というキャッチコピーを流行させました。カローラ、コロナと乗り継いで、いつかは最高級のクラウンに乗ってみたいという夢を日本人の心に刻みました。レクサスがあり、SUVもある今となっては古すぎますが。

アメリカにも類似したものがあります。GM傘下のシボレーに乗って、いつかは最上級のキャデラックに乗るというものです。シボレー・ブランドには小型車から大型SUVまで多くの車種がありますが、GM系の中では「価格が最も手頃で若者向け」とされています。アメリカ人はシボレーを、Chevy(シェビー)の愛称で呼んでいます。

シェビーが今週、主要メディアで大きく取り上げられました。新型車のニュースでも、リコールのニュースでもありません。全ての文章を絵文字で書いたプレスリリースを発表したからです。
http://bit.ly/1LvYzzE

プレスリリースは、新型Cruze(クルーズ)を発表するもので、GMは23日に翻訳文を発表しました。内容やメッセージ性はともかく、メディアの注目を集めたということで、GMの狙いは当たったと思います。ターゲットの若者の間で話題になりました。

ところで、アメリカでは「絵文字を翻訳するソフト」が増えています。外国語の翻訳ソフトほどではありませんが、絵文字を翻訳、アルファベットの文書に変換するソフトを複数の企業が提供しています。

絵文字は日本生まれ。ガラパゴスの象徴である日本の「ケータイ」で広がったものですが、Unicode(ユニコード)に変換されたことで世界に広がりました。そして、アップルがアイフォンに標準装備し広く普及しました。

「絵文字」は英語でEmoji(エモジと発音)といいます。ドイツ語でもロシア語でも同じ。つまり、日本語が世界語になったのです。別の言い方では、ガラパゴス環境下で育った絵文字が世界のデファクトになったということです。これこそ「クールジャパン」ではないかと思います。


[June 25 2015]  No 031843193

※当レポートは、情報提供を目的としたものであり、特定の商品の推奨あるいは特定の取引の勧誘を目的としたものではありません。

※当レポートに記載する相場見通しや売買戦略は、ファンダメンタルズ分析やテクニカル分析などを用いた執筆者個人の判断に基づくものであり、予告なく変更になる場合があります。また、相場の行方を保証するものではありません。お取引はご自身で判断いただきますようお願いいたします。

※当レポートのデータ情報等は信頼できると思われる各種情報源から入手したものですが、当社はその正確性・安全性等を保証するものではありません。

※相場の状況により、当社のレートとレポート内のレートが異なる場合があります。

NOTE

このレポートは、Market Editors が信頼に値すると判断した情報を基に作成されています。あくまでも情報提供が目的であり、その結果について責任を負うものではありません。投資に関しましては、投資家ご自身の判断に基づき決定してください。無断転載や引用を禁じます。

Market Editors
【データ提供】

PROFILE

松島 新(まつしま あらた)氏

執筆者

昭和60年慶大卒後、テレビ東京入社。
ブリュッセル、モスクワ、ニューヨーク支局長、「ワールド・ビジネス・サテライト」担当。
平成13年ソニー入社後、CEO室、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのバイスプレジデントなど歴任。
現在、金融情報サービス会社Market Editorsにて、エグゼクティブエディター(ジャーナリスト)として情報提供に携わる。ロサンゼルス在住。

バックナンバー

  • 2018.12.19 更新17案件プラストランプ大統領が今週21日にフロリダに移動、16日間のクリスマスおよび年末年始の休暇に入るそうです。メキシコとの国境に壁を建設する予算で議会と対立、政府機関の一…
  • 2018.12.18 更新サンタクロース・ラリー来ない?クリスマスの前後から1月にかけて株式相場が上昇することを「サンタクロース・ラリー」と言います。クリスマスが近づくにつれ節税のための売りが減少、1月は新規の資金が…
  • 2018.12.15 更新トランプ大統領、任期全うできるか12月9日からの1週間は、トランプ大統領にとって就任以来で最悪の週だった。ワシントンポストのコラムニストが伝えました。確かに、トランプ大統領に打撃となるニュース…
  • 2018.12.14 更新アメリカのガラパゴス日本に帰国する際は非接触型ICカードを使っています。JR東日本のSuicaや首都圏の地下鉄やバスで利用できるPASMO。コンビニや自販機でも使えて便利だと思いま…
  • 2018.12.13 更新FRBの利上げけん制、最後のプッシュアメリカのトランプ大統領が11日、ロイターのインタビューを受けました。ウォール街で話題に。金融情報に強い通信社による単独インタビューのため、慎重に準備したことが…

「日刊2分でわかるアメリカ(2分でアメリカがわかる)」過去記事のタイトル一覧(月別)はこちら。

そのほかのマーケット情報

ページトップへ